私は新兵のようです (ページ9)

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それからお礼をしてルークにハンドガンを返すと部屋を後にした。
時刻はお昼になる前。まだ燃焼しきれなさが残っており、模擬訓練をした3階建ての仮説基地内にもう一度入る。
間取りを見ておきたかった。
私が入ってきたルートをそのまま通る。

私が背中から撃たれた部屋に着くと最後に裏取りをしてきた人がどうやって動いてきたのか考える。
位置的にはこの扉から出てきたのには違いない。私が通ってきた道と消去法で出たのが、
私と同じフロアに居て、裏取りしたなら部屋の後ろの通路をぐるっと回ってきたのだろうか。

歩けば歩くほどにもう1階上ならここのルート。
もし１階したなら3つの入り方があるのを確認して。柔軟な対処が出来ないと防衛側が不利な事に気付いた。
次やる防衛はまず準備時間に近くの部屋の間取りを把握しなくてはならない。

この仮説基地内に誰かいるのかトントントンと小さく足音が聞こえた。まだ遠くに居るらしい。右奥から聞こえたのできっと同じフロアだ。
何か訓練をするのであれば私はお邪魔だろうから一旦出ていこう。

…あ。でもラペリングとか訓練で出来なかったのでやってから帰りたい。
それくらいは許してくれるかな。

手頃な窓に足をかけ、フックを屋上に投げ込もうとした時、首根っこを捕まれ引きずり落とされた。受け身が出来ず背中から床に落ちる