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多少怪我をしたせいで今日は安静にするように監督から言われた。
強くなりたい気持ちも分かるが、無理をして怪我を増やされたら困る。と
だから今日はこの周辺を散歩しようと思った。
怪我が見えないような服装に着替えて街に出てみた。
同じ国に居ながら全く別の世界のような場所で沢山の人で賑わって、店が並んでいる。そんなところだ。
近くの店でガラスのポットに入ったら綺麗なキャンディーを買ったり自室で飲めるようにハーブティーを買ったり。のんびりと過ごしていた。
お昼過ぎには基地に戻り、自室へ…
ジャッカルが使っていた部屋。妙に気にしてしまってもやもやする。
空きがないから、と使っていたが…これからどうしよう。と買い物袋を手に立ち尽くしていると
不意に肩に手を置かれる。びっくりして振り返ると監督がいた。
「すまんな、部屋のことだろ?」
唐突の事で、さらに図星を付かれて口をパクパクさせると苦笑された。
「新しく部屋を設けたんだ。ヴァルキリーとトゥイッチに怒鳴られてな」
ああ、やっぱり…と納得した。正式な私の部屋は白っぽい部屋で1部の壁紙が薄ピンクだ。
ちょっと眩しい色合いで新鮮だ。
怒りに任せた2人と機械を弄っていて手先が器用なミラを連れて鬼のように部屋を作り上げたとのこと。
驚くことに既に生活に必要な備品、家具は揃っていた。
ジャッカルの部屋に置いた小物や私物も回収しておかないと…
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作者名:憐 | 作成日時:2020年3月21日 23時