私は新兵のようです (ページ21)

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私はスレッジと一緒に正面から、互いにカバーしながら。もう片方は2階からグラズとトッケビ、グリッドロックが侵入した。
あの時助けた子とこうして戦えるのはこれ程嬉しいことは無い。スレッジも私と共に行動するのは賛成してくれたからきっと同じ事を思ってるのだと思う。

この1階のフロアのどこかで微かな物音が聞こえた。私は指差しの合図で回り込むというジェスチャーをする。
低姿勢でL字廊下を進んでいく。廊下を曲がる前にドローンを行きたい先に投げてカメラを見ずにしばらく音を聞いた。

無音。確認してからカメラを見て、ドローンを動かす。
資料室にAがバリケードの向こうにいるスレッジを角待ちしていた。私のドローンに気付き、部屋から出ていった。

「スレッジ、1個奥の部屋に逃げた。行けるよ」

おう。と返事が返ってきてバコンと壁を壊した音が響く。
だがその部屋には入らず、私と廊下で挟み撃ちにする予定だ。スレッジも私の逆側に位置どった。
スレッジが廊下に飛び出るのを確認し、私はカンデラを道の先に転がした。
鮮やかな光と音で廊下がライトアップされた。
スレッジが射撃する音。苦痛に呻く女の子の声。廊下を曲がるとAが視力を奪われてるのにも関わらず階段を使い2階に上がっていった。

「トッケビ、電話してやれ。そっちに行った。」

「お任せ〜」

パチンと指のなった音がすると遠くでスマートフォンの振動音が聞こえる

「居たのか。」

「グラズ、気をつけて。目くらまししたけど回復してるかも」

確かに食らったのに足取りを見ればしっかりと階段を登っていたのだ。近距離でグラズとAが鉢合わせしたらかなり厄介だ。

「…分かった。俺は人質を回収するから頼んだ。」

何事もなく私達ととグラズ達とが合流すると
グラズとグリッドロックが地下へ。
私たちがAの足止めに役割分担で別れて離れていく。

「もしかしたらこうなるのも彼女は想定済みかもしれん。気を付けろ」

トッケビが念の為に電話をならそうとデバイスを操作した時足元にコトン、とインパストグレネードが転がってきた

「わっ！グレネード…！！」

トッケビとスレッジが近くにおり、まともに被弾してしまった。中身は訓練用のもので爆発しても痛くはないが、強烈な爆発音で耳が痛くなる。そして近くで鳴るスマートフォンのバイブ。
だが、こちらは全く聞こえない。