私は新兵のようです (ページ3)

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最初のトレーニングは基礎体力作り。
重い服を着て、メインウェポン、サブウェポン、ガジェットを装備する。
…かなり重い。その場から動くだけでも一苦労だ。
無理だったらアーマーのみで大丈夫だぞ。と言われたがそれだとなんだか悔しくて。
少しの間だけ走ろうとしたり武器を持ち上げたりしようとした。

…無理だった。銃も構えは出来るが重くてだんだんエイムが下に行くし、服も厚着をしているようで動きずらく、直ぐに息が上がった。

奥の方でル･ロックという体格の大きな男性をまるっとカバー出来る盾を持ちながら走っている男性。鉄や銃弾を貫通させない重い素材ばかりだろうに。平気で走ってるとなると驚かざるを得ない。

やはり急いだところでプロに近付ける訳では無いので身に纏う重い装備を外してランニングやラペリング、障害物の昇り降りをし始めた。監督して頂いてる男性にも

「そうだ、無理だと思ったら別のルートから立て直すと良い。頑張れ」

と励まして頂いた。

お昼になり休憩を兼ねて昼食を取り、午後２時頃には机に座って勉強。
レインボー部隊の使用しているデバイス。味方独特のデバイス。ドローンの使い方。
時には壁を強化したり、逆に破壊したりして自分の優位な状況を作り出す…

午前中の監督とはまた別の方が使い込まれたノートを手にモニターのスライドで詳しく教えてくれる。
助けてくれた彼らの動きを思い出して、ちょうど当てはまる箇所があると何故か少し嬉しかった。

遮蔽物だらけの練習場や射撃場にしか行かなくなり、自然とオペレーターと会話が減ってしまったが。
たまに会うお互いに知ってる方や初めましての方と少しお喋り出来ているだけでやる気はそれだけで保たれていた。