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屋上に向かってフックを投げ、引っかかったの確認し、腰の脇に付いている金具に固定してラペリングを始める。
2階のバリケードの隙間からなるべく体を出さないように部屋を覗く。1つ奥の部屋で横切るエコーを見つけ、この部屋から入るのは危険そうだと判断する。
もうひとつ隣の部屋から入ろう。
そう考えて、少し遠い位置にある隣の部屋のバリケードを少し壊して中にドローンを投げ入れる。
敵影なし。そのままバリケードを壊して中に入った。
突入する際、先程ドローンで確認した時には居なかったパルスと鉢合わせする。
宙ぶらりんのまま彼と撃ち合い、不安定のまま部屋に飛び降りた。
ガコン。
まだ被弾した訳でもないのに足に激痛が走り、動けなくなる。
自分の足を見ると右足にトラバサミのギザギザを無くしたような物が足にくい込んでいた。
ギチギチとくい込むトラップに己の手で解除を試みるが痛みで手に力が入らない。
パルスが目の前で困ったような表情をしていた。
「すまない。先にこれを言っとけば良かった。」
パルスはそう呟くとあろう事か私の足に挟まるトラップを外してくれた。
痛む足で立ち上がると、どうしていいか分からず、ありがとうございます。と感謝するが
敵側から助けてもらう謎な状況になってしまった。
奇妙な板はトラップだったらしい。それがあと2箇所に置いてある。
パルスは何事も無かったかのように降参し、基地の外に出ていった。
私は部屋の外に出た瞬間、謎の衝撃波に襲われ、めまいに平衡感覚が狂い、床に倒れた上にカベイラがのしかかってきた。
闇雲にスタングレネードのピンを抜いて投げたが、空中で何かに無力化され、暴れてもカベイラが楽しそうに四肢を押さえ付けられる。
グラグラする視界の隅にイェーガーの姿もあった
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作者名:憐 | 作成日時:2020年3月21日 23時