私は人質のようです (ページ29)

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その場の勢いでグリッドロックと手を繋いでしまった。大きてくて暖かかった。

「この間はごめんよ。悩ませたようだったね。」

A「いえ。大丈夫です。お誘い頂けて嬉しかったです」

これは嘘ではない。でも多分また同じように聞かれたら困る事を予測してグリッドロックはそれ以上聞いてこなかった。
そうか。そいつは良かった。と笑ってくれて気を使わせた申し訳なさもある。

後ろから一定の距離で付いてくるモジーを半ばいないもののように扱ってるのを見るとちょっと可哀想だと思ってしまった。

グリッドロックに手を引かれて入った部屋は射撃場？のような場所。
かなり遠くの方に人型をした的がある。

「よし、遊んでいくか。」

遊ぶ、のレベルが違いすぎてびっくりした。モジーは…後ろに居なかった。途中で別れたのだろう。
まだ見慣れない方が二人いた。手前男性がチラッとこっちを見た。

「…」

目が合うとその男性はバタバタと走ってこちらにやってきた。こんな格好をしてたらそれは侵入してきた部外者に違いな…

「あの！Aさんですよね！俺はルークと言います！初めまして！！」

手を掴まれブンブンと千切れそう程激しい握手をした後ルークと名乗った男性が礼をする。あまりの勢いにぽかんとしてると「すいません」とルークが苦笑した