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youside
侑「Aちゃんってサムのこと好きなん？」
『……？！』
侑さんの突然の質問に飲んでいたお茶を蒸せてしまい咳き込むと侑さんは大丈夫？！と言って背中をとんとん叩く。
『……ゴホッ、死ぬかと思った』
侑「すまん」
ふぅ、と一旦深呼吸すると侑さんは再び宮さんの事が好きかどうか聞いてきた。
『それ聞いて、侑さんに何の得があるんです？』
侑「知りたいだけやもん！」
『宮さんとは店長とバイトの関係です』
好きでもなんでもありませんと言うと侑さんはふーんと言ってニヤニヤしだす。
くっそ、その顔あの時の宮さんにそっくり。
流石双子。
治「なんや、もう二人仲よくしよんか」
明日の店の準備を終えた宮さんは厨房から出てくる
その笑顔にきゅんと心臓が締め付けられる。
『まぁ、、侑さんのコミュ力でって感じです』
侑「流石俺や」
治「こいつの接し方ウザいやろ
いちいち癪に来るんよな」
その言葉に“なんやと、もーいっぺんいってみろ！”と席を立ち上がる侑さんに宮さんは知らんぷり。
治「せや、Aちゃん家まで送るわ」
『え？！』
治「何をビックリすることがあるん？
こんな夜遅くまで女の子ほっつき歩かしたらアカンやろ」
『いえいえ、大丈夫です！』
侑「なんや、男でもおんのか？
もしかしてお迎え呼んでるって感じなん？」
『そんなことないです！
彼氏なんていません！』
ニヤニヤしてからかう侑さんと口論していると横でふと宮さんが少し沈んだ顔が視界に入った。
『どうかしましたか、宮さん？』
治「あ、なんでもない。
送るから車のりーや」
大丈夫ですと誘いを何度も断ったが宮さんの圧力で半強制的に車に乗せられ結局家まで送ってもらうことになった。
『申し訳ないです』
侑「Aちゃんめっちゃ抵抗したもんなぁ」
治「こんな暗いんやから一人で帰るとか絶対アカンで」
『……はい』
まぁ、当分って言うかほぼ毎日この時間帯に帰ると思われるんだが。
宮さんに家まで送ってもらい、車から降りて再びお辞儀をした。
『本当にありがとうございます』
治「ええよ、ほなまた明日な」
はい、と言うと宮さんはにこっと軽くほほ笑み帰った。
『………はぁ、毎度心臓に悪いわ』
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作者名：小豆 | 作成日時：2021年7月2日 20時
