店長がイケメンすぎる！【ＨＱ】 (ページ8)

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宮侑さんページ8

＊

『うっ、重た……』

宮さんから頼まれた具材は結構な量で地味ーに重たい。

お米とかああいう重たさじゃなくて、小さいのが沢山あって重たいって感じ。

『…あとちょっと！』

よしっと気合いを入れ、最後の力を踏ん張って歩き無事おにぎり宮にたどり着くことができた。

うん。明日は肩凝るな完璧に。

帰り湿布買って帰ろ。

『遅くなってすみま「あー！！」

ドアを開けた瞬間大きな声が私の耳をつんざく。

誰？と思って見てみると金髪の宮さん。

『……え、宮さん？』

そう問いかけると金髪の方の宮さんは数回目をぱちくりした後、“そーや、宮やで”と笑った。

治「ツム、さっきから喧しいわ！

って、Aちゃん！」

『あれ、宮さん？』

宮さんは金髪の方の宮さんを怒りながら厨房から出てくると私を見た瞬間こっちに駆け寄ってきて、私が持っていた具材の袋を軽々と持った。

治「こんな重たいの持たせてしもーてすまんな

お帰り、Aちゃん」

『えっ、あ、大丈夫…です』

宮さんに頭をポンポンと撫でられ顔中に熱がこもる。

恥ずかしい顔を隠すため、宮さんにバレないように下を向いた。

侑「なんや、あんなに女の子雇わんゆーてたのに」

治「色々あんねん」

アホなツムには一生分からんと宮さんが言うと金髪の方の宮さんは“喧嘩売っとんのか！？“と怒り出した。

二人が双子だって言うのはすぐわかった。

にしても、似すぎ。

髪の毛の分け目と声以外そっくり。

治「Aちゃん、疲れとるやろ？

お茶出すからそこ座っとき」

『はい』

私は金髪の方の宮さんの隣に座った。

じーっと横から視線が刺さって痛い。

侑「なぁ」

『はっ、はい！？』

緊張していたため、声が裏返り恥ずかしさで手で顔を隠すと金髪の方の宮さんは再び笑い出した。

侑「なんや面白いなぁ、Aちゃん」

『え、どうして私の名前を？』

侑「だって、サムがAちゃんって呼びよーたから」

もしかして違った？と首をかしげる宮さんに私はあってます！と言った。

侑「俺、侑。宮侑って言うねん」

侑って呼んでな！と笑う侑さんは宮さんとは少し違う笑顔を見せた。

『……侑…さん』

そう呟くと侑さんはアカンと言ってそっぽをむいた。