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治side






治「ホンマどこにおんねん!」





どこ行っても姿がない彼女に苛々する。







家、近くのコンビニ、通り道を走るが彼女の姿は一向に見つからんしどこにも居らん。



挙げ句の果て、ケータイも繋がらへん。









治「あかんわ、絶対に見つからん」








せやけど、もしほんまに誘拐とかあったら…!と思いもう一度探すことにした









バイトの子「あれ、店長じゃないっすか?」






店に戻る途中偶々バイトの子に遭遇し、Aちゃんの事を訪ねると、あぁ!と言って俺に教えてくれた。









バイトの子「なんか、今日侑さんと帰るらしいですよ」





治「はぁ?!ツムと?!」









何でもツムのやつが誘ったらしくそのまま帰ったそうだ。









バイトの子「あ、でも多分店長の家に居ないと思うっすよ」









治「何で?」









バイトの子「だって、店長の家とは真逆、つまりあっちの方に行ったの見ましたもん」









何かあったんすか?と問うバイトの子に俺は大丈夫、ありがとうなと言って言われた方向を走り出す。









走りながらさっきの出来事を思い出す。









糞みたいな八つ当たり。

彼女の泣いた顔。

まだ微かに痛む頬。









だけど、いつも笑って話しかけてくれる彼女の姿。









気づけばどんなときもAちゃんの事しか考えてなかった。今日もバイト来るだろうかとか、笑ってくれるだろうかとか、一緒に帰れるだろうかとか。








心のモヤモヤに更に苛立ちを覚える。








治「何で、こんな思いせなアカンのやっ!」









だけど、彼女を追いかけるのをやめようとは微塵も思わんかった。

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作者名:小豆 | 作成日時:2021年7月2日 20時

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