店長がイケメンすぎる！【ＨＱ】 (ページ30)

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治side

侑「サム、話があんねん」

治「何や」

今仕事中、忙しいねんと言うとツムはそのままでええから話だけ聞いてほしいと言われる。

侑「…銀がAちゃんに告ったらしいで」

カシャーンっと手元に持っていたお皿が地面に割れて飛び散る。

シフトに入っていた子が、心配して駆け寄ってくれたけど俺は大丈夫やでと言ってちり取りを持ってくるよう頼んだ。

治「……そーなんやな」

結果は？とか聞きたくなかった。

元恋人同士の二人。あの様子だと復縁してもおかしくなかったしな。

侑「結果知りたい？」

治「どっちでもええ」

俺には関係ないしなと言うとツムはふーんと興味なさそうに適当な相づちを打った。

侑「銀のやつな、フラれたらしいで」

治「……は？」

侑「何や興味ないゆうてたのに」

治「そんなことどうだってええ

銀がフラれたってどう言うことや。」

俺の質問にツムは顎に手をやってうーんと悩む。

侑「俺も詳しいことは知らんねん

せやけど角名が銀がフラれたってゆーてた」

その言葉にどこかホッとする自分がいた。

銀が一番の敵やと思ってた。

優しい上に元彼氏。

勝ち目なんて無いと思ってた。

治「話はそれだけなん？」

そう言うと、あ、そうそうと思い出したようにモノを言うツム。

侑「俺、明日Aちゃんに告白しようと思ってんねん」

治「は？」

何言ってるん、こいつは？と思って後ろを振り向いてみればツムの顔はふざけているどころか真剣やった。

こいつ、本気や、とすぐに思った。

侑「お前も告白したいんならすればええ」

治「別に、俺はそういう感情で見てへん」

侑「あっそ」

少し不機嫌ながらしゃべる俺にツムは段々と追い討ちをかけるように吐き出す。

侑「邪魔すんのは絶対無しやからな」

それだけ言ってツムは荷物を持って店を出ていった。