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治「北さんと何話とったん？」
えっ？と言うと宮さんは“なんや、凄いビックリするな、自分”と言って笑った。
治「なんや、やましいことでもあるんか？」
『そんなことないです！』
普通に話しただけです！と言うと私のスマホをからピコンっと着信音がなる。
見てみると画面には“北”。
その画面を丁度宮さんも見たようで。
治「なんや、北さんと連絡先を交換してたんか」
『はい』
“今日みたいなミスがあったら私に迷惑かかるからって言われました”と言うと宮さんは少し顔色を悪くして“ド正論やな”と言った。
『あの、北さんって高校の時の先輩なんですよね？』
治「おん」
『あの、北さんって実は結構意地悪な方ですか？』
その言葉に宮さんは“えっ？”と言い赤信号になった途端、宮さんは私の方に顔を近づけた。
治「それホンマ？」
『ホンマかは分かりませんが…』
さっき話したときに結構からかわれたり、意地悪なこと言われたのでと言うと宮さんは目を見開いた。
治「北さんってそんなことするんや…」
違うんですか？と言うと宮さんは少し悩んだ。
治「確かにからかう姿はちょいちょい見たところはあったけど基本はあんませーへん」
だってあの北さんやもん、と言われ私もそうですねと言って笑った。
治「北さんとは先輩後輩の関係もあるし、あとお店の関係でもある」
『お店？』
治「店で販売しとるおにぎりあるやろ？」
『はい』
治「あのおにぎりのお米はな、北さんが作っとるお米やねん」
『そうなんですか？！』
そりゃ美味しいわけだと言うと宮さんも北さんのお米が一番やと笑った。
治「あ、ほら、着いたで」
そんな他愛のない話をすれば、気づけば私の家の目の前。
今日はありがとうございますと頭を下げると宮さんは”ええよ”と言って笑った。
治「布団はちゃんと被って寝るんやで」
『ちゃんと被って寝てます！』
そう言うと宮さんは大きく笑って、“ホンマおもろいわぁ”と言った
治「ほな、おやすみ。また明日な」
『はい、おやすみなさい』
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作者名：小豆 | 作成日時：2021年7月2日 20時
