【HQ】辞めろって言われたんで辞めました【宮侑】

prologue ページ2

侑との喧嘩は治みたいに日常茶飯事やった。




勿論毎回ではないで？

けどたまにと言うわけでもない。





まぁ、喧嘩せん日が２日あったか無いかぐらいやな。

すぐに仲直りするからあんま気にせんかったけど。





そんで、今日も部活終わりに侑と口論。

角名は見てるだけで、治はおにぎり食ってて、銀は止めようと仲介にはいる。





『侑、もう練習終わりや、片付けするで！』






「はあ？！何すんねん！」







練習終わり、自主練をかれこれ一時間半続ける侑。

時間も時間やし、外も暗いし、なにより夜は少し肌寒い。




侑は過去に風邪引いて北さんに強制帰宅させられたことがある。

そんなことがまたあったら北さんに怒られるやん。

そんな姿を見たくないからある程度時間がたったら私が自主練を強制終了をさせる。







『何って片付けに決まってるやろ、

もう遅いし帰らなあかんし

あんた、過去に体調崩して北さんに怒られたやん』







「体調管理くらい自分で出来るわ！」





『はあ？

実際に体調管理が出来へんかったやつが何言うてんの』





「うっさいわ、さっさとどけや」







『嫌、やめるまでどけん』







お互い断固拒否すれば段々と口論はヒートアップしていくわけで。





「頭が悪い女やな、さっさとどけ言うとんねん」




『侑さ、練習やめろって言うとんの分かっとん？』





「何でやめなあかんの？」





『せやから、前回もそれで体調か「辞めろや」




『は？』






「毎度毎度、自主練の邪魔しやがって、この喧し豚が

邪魔やねん、辞めろや」





「おいっ、侑、そんな言い方せんでもええやろ！」






『あっそ、侑は私が辞めてほしいわけね』




「おん」





「おい、侑！

A、本気にしたらあかんで！」





銀はほんまええ奴やな。

そういや、毎回の喧嘩もいつも銀が止めに入ってくれてたっけ？





『ええよ、銀。

何言うてもこいつは一生分からへん』





私は荷物をもって体育館から出ようとすると、角名に腕を捕まれる。




「本気で辞めたりしないよね？」




『知らん、まぁそこの豚が土下座してくれるなら考えんこともないかな』





まぁ、一生無いけどと言って角名に捕まれた腕を振りほどいた。





『では、皆さんさようなら』




「さっさと帰れや、糞豚」





『言われなくとも帰るわよ』






皆にバレないように震える声と溢れようとする涙が出るのを必死に堪えた私を誰か褒めてほしい。

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