☆ ページ35
あ「そもそもさ...彼女でもないなら、なんで夜中に呼び出されるような関係でいるの？」
和「......。」
あ「何回も泊まりに行ってるんでしょ。それは全部自分の都合で行くの？」
和「......。」
あ「...でも逆に彼女だとしてもよ？だとしたら...それならそれで...なんで私とこんな......それじゃどっちにしたって...」
言いながらさっきのキスを思い出して、妙なドキドキに襲われる。
そしてそれをごまかすように、強い口調がついて出た。
あ「行ってあげなよ。」
和「...は？」
あ「会いたいって電話だったんでしょ。」
和「そうだけど。...もいいよ。めんどい。」
あ「行きなよって...。じゃないと私が...なんか...」
和「.........なんか？」
あ「...いや...、あの...、」
どもりどもりな私をじっと、上目遣いで見つめた後、
和「…わぁったわぁった。行きゃいいんでしょ。」
あ「......。」
和「俺が行かないと罪悪感が...って？...分かりましたよ。俺俺。俺ね。ぜんぶ俺。」
あ「ぁ、ぃゃ、そういう...」
和「お前は悪くない。俺が最低なのよ。つまるところね？」
あ「和也ごめん、あの、」
すくっと立ち上がった和也は、スマホと財布を手早くポケットに入れると、
固まったままの私を残して、部屋を出て行った。
そしてすぐ横でドアを開ける音がして、二人の声がする。
和「お潤、車貸して。今日もうどこも出ないよね？」
潤「ん？あぁ、もうどっこも。」
和「朝の出勤までには戻るから。」
潤「ん。あい。いいけどどこ行くの。」
和「...ぁーちょっと。」
潤「ふーん。…気をつけろよ。」
和「あい。さんきゅ。」
それを和也の部屋で聞きながら、なんとも言えない気分になった。
行けと言ったのは私。
本当にそう思ったんだもん。
だっていま行ってくれないと...なんだか悪いことしてる気分で...
それを全部和也に押し付けて、行けと言ったのは私なの。
私なのに...。
和也が出て行った部屋が、やけに広くて、静かで、冷たくて。
...行ってほしくなかった、......のかな、私は。
のろのろとゲームの電源を落として、いっそう静かになった部屋を出る。
和也ばかりのせいにして。自分は最低だなと思った。
それに、
さっきは櫻井さんがいなくなってしまったことを泣いたのに。
今度は和也とのやり取りにモヤモヤして...。
なにしてんだろ。私は。
自分のベッドに潜り込んでから、そう思ったら何度もため息が漏れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みなもん(プロフ) - らんまるさん» らんまるしゃーーーん(｣^o^)｣一休さんに会いに来てくださったんですね|ｮ´д`*)ありがとうございます。そして櫻井若様にお便りして下さって、本当に…うぅ…(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ。どうして去っていってしまったのか…そこに早くたどり着きますね(><) (2018年2月28日 15時) (
レス) id: 5d50cdb262 (このIDを非表示/違反報告)
みなもん(プロフ) - *-eni-*さん» eniさんもあるあるなんですね？それは良かった…って、その前に、eniさんお話書いていらっしゃったんですね、知りませんでした〜(^^;濃いめと薄めのイケメン推しでも、やはり櫻井さんがどこいっちゃったか気になりますよね…早くたどり着けるよう頑張りますね！！ (2018年2月28日 15時) (レス) id: 5d50cdb262 (このIDを非表示/違反報告)
みなもん(プロフ) - ちーさん» ちーさんwwwストレートなコメントをありがとうございます！！(｣^o^)｣私も嫌ですぅ〜芦原さんまた出てきたよぉ〜( °_° )どおしてくれましょうか、アッシーめ！！(｀・ω・´)ｷﾘｯ (2018年2月28日 14時) (レス) id: 5d50cdb262 (このIDを非表示/違反報告)
みなもん(プロフ) - natumi_arashi♪さん» natsumiさんコメントありがとうございます|ｮ´д`*)ルーマニア姉さんのせいでベッドから落とさずに済んでホッと一安心もんです(´-`)文章チェックなんて、こちらがお礼を言われることでは！！しかもそれなのにまだ誤字があって更新後にコソッと直したのは私です○┓ (2018年2月28日 14時) (レス) id: 5d50cdb262 (このIDを非表示/違反報告)
みなもん(プロフ) - さなさん» さなちゃんいつもありがとう|ｮ´д`*)ルミさんはいつから気づいていたのかなぁ〜私も気になります( °_° )早く若様に登場願えるようにしたいけど、なかなか…|･ω･`)愛と勇気とチェリーパイとアポーペンとペンパイナポー持って頑張りますねー！！ (2018年2月28日 14時) (レス) id: 5d50cdb262 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みなもん
| 作成日時：2017年6月29日 17時
