32 ページ32
立ち止まる私を振り向いた二宮先生。
その表情に息を飲む…。
無表情なのに、目だけやたら鋭くて。
やっぱ機嫌悪い？
シーンとした１階の廊下で、時が止まるような気がした。
窓から聴こえる上階の授業の声。
その声とともにふわっと流れ込んだ風が、二宮先生の髪を揺らす。
二宮｢白雪姫ごっこ…ね。｣
あ｢…う、うん…、変な起こし方…だよね…｣
とか言ってみたり…。
くるっと向きを変えて、また歩き出す二宮先生。
変なドキドキのせいで、職員室までの距離がいつもより長く感じられた。
そして職員室の戸に手を掛けると、二宮先生は目線だけこちらを見ながら、
二宮｢変な起こし方して悪かったね。｣
あ｢…へ？｣
そう言ってニヤッと笑い、職員室に入っていった。
な、なにいまの…/////
変な起こし方＝白雪姫ごっこ…よね？
ということは、つまり、
��寝てるところにキスして悪かったね��てこと？
…？？…/////
…バレてんのか！？
また急激にドキドキしてきた心臓を抑えて、
あーでもないこーでもないとジタバタ考えていたら、
柳原｢そんなとこで何やってんの。｣
職員室から出てきた柳原先生が、大きなファイルを抱えながら目の前に立っていた。
あ｢んぁ？…あぁ、柳原先生…｣
柳原｢どしたの、青くなったり赤くなったり。面白い顔して。｣
あ｢いや、何もよ、何も。顔が面白いのは生まれつき。…ほっとけ。それより柳原先生こそ、何の用。｣
柳原｢…うん？用？私が？｣
あ｢え？呼んでこいって頼んだんじゃないの？私の事。｣
柳原｢ううん？誰に。｣
あ｢…二宮先生…に…。｣
柳原｢二宮先生？｣
え？柳原先生が頼んだんじゃないの？
じゃぁ何で…？？
ハテナ顔の柳原先生と、ハテナ顔の私。
しばらく無言で見つめ合うと、柳原先生はにぃ〜っと怪しく笑った。
柳原｢二宮先生にA先生知らないかって聞かれたから、保健室で寝てるはず、とは答えたのよね…｣
あ｢………。｣
柳原｢ふーん。二宮先生、来たんだ。保健室に。｣
あ｢…う、うん…。｣
そっかそっかと頷きながら、柳原先生は保健室に向かって歩き出す。
そしてくるっと振り向いて、
柳原｢そいえば今度の学習合宿の��息抜き行事��、肝試しになったんだけど。A先生、オバケ役頼んでいい？｣
あ｢…ん…。｣
柳原｢配置はこっちで決めるから…｣
まだドキドキで頭が混乱してる私は、会話が耳に入らないまま、生返事をして職員室に戻った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1914人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
*-eni-*(プロフ) - みなもんしゃんが1000年待つなら私も待っとこう←え？順番待ち！？(笑)ロダン潤くん先生は早くーー私のお部屋に来て〜！ﾉﾉ｀∀´ﾙ{何処だよ！？)←怒られてもいいから(笑) (2017年10月13日 1時) (
レス) id: aaada8bfdf (このIDを非表示/違反報告)
みなもん(プロフ) - さなさん» さなちゃーん！！本当にだよぉ(･ω･* 三 *･ω･)距離が近すぎて、身動きも身震いも出来ないんだよぉう|･ω･`)でも出来ることならそんな状況に168分くらい身を置きたい、そんな毎日ですね。自律神経整いそう(*｀艸´)ｳｼｼｼ (2017年10月12日 22時) (レス) id: 5d50cdb262 (このIDを非表示/違反報告)
みなもん(プロフ) - keiさん» keiしゃーん(*｀艸´)ｳｼｼｼうっかり八兵衛に食いついてくれるところがやっぱり好きです(｡･ω･)ﾉﾞうふ。動揺しまくってる主人公ちゃんと、飄々二宮先生を、楽しく書いていきたいと思います|･ω･´)くふ。やだ、エロ目が治らない、現実の私…_(:3 」∠)_あはん (2017年10月12日 22時) (レス) id: 5d50cdb262 (このIDを非表示/違反報告)
みなもん(プロフ) - *-eni-*さん» eniしゃーん。カッコ可愛い二宮先生に続きしてもらえるなら、私もクローゼットで、1000年は待ちます(｀・ω・´)ｷﾘｯ。でもロダン先生のお部屋でお取り込むのもいいですよね+(0ﾟ・ω・) + wktk!! (2017年10月12日 22時) (レス) id: 5d50cdb262 (このIDを非表示/違反報告)
みなもん(プロフ) - ぐちこさん» ぐちこさんwぐちこさんが上手いこと言ってるー！！(爆)(*^^*)ありがとうございます！！自分の殻からも脱出してくれるといいなーと切に願ってみますよってに！！主人公ちゃんも殻やぶっちゃえー！と煽っておきます(｡･ω･)ﾉﾞ (2017年10月12日 22時) (レス) id: 5d50cdb262 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みなもん
| 作成日時：2017年5月12日 19時
