ほとぼり。3 (ページ25)

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「………どうしてここにいるの？ユナ」

なんでここにいるのがセアちゃんじゃなくてユナなの？

「セアちゃんに脅されたの？」

そうだって言ってよ

そしたら私もなかったことにするから

スンチョルが居なくなってユナまで居なくなられたら私はどうすればいい？何を信じていけばいい？

「もしそうなら私がセアちゃんを止めに行くから」

YN「………………………」

俯いてしまったユナ

「………脅されてたんだね？もう大丈夫だよ、怖かっ…」

YN「……さ」

「え？」

YN「うっっざ、善人気取り？気持ち悪」

「…………え」

YN「止めに行く？一人じゃ何も出来ないくせに」

ユナはそんな憎しみを孕んだ目で私を見る人だったっけ

YN「言っとくけどこれまでの嫌がらせ全部私だから

馬鹿なアンタは面白いくらいに気付かなかったけどね」

そんなことを私に言う人だったっけ

「…親友を疑う人が何処にいるのよ」

YN「親友？この期に及んでまだそんなこと言うんだ。やっぱアンタ馬鹿だね。あー面白い

アンタのそういうところ、私ずっと大っ嫌いだった」

頭を鈍器で殴られたかのような感覚になる

「…………………どうして」

YN「どうしてもクソもないんだけど

思いっきり刃で指切ってたのも、必死こいてドア綺麗にしてたのもまじで面白かったよ。傑作傑作」

「そんなことしないって、信じてたのに」

YN「うける。だろうね」

私を見下したような顔で言い放つ

いつもの可愛らしい笑顔を見せてよ、そんな顔しないでよ

YN「思いの外すぐにバレちゃったのが残念だな〜

二度とSEVENTEENに近付けないようにトラウマ植え付けたあと、アンタを裏切ってドン底に突き落としてやろうと思ったのに」

もう、やめてよ