ほとぼり。3 (ページ21)

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JH「……正直この家にずっと住むのは危険だから最悪引っ越しも視野に入れとかないといけない。

本当、セキュリティしっかりしてんのにどうしたもんかな」

ジョンハンのその言葉で思い出す

そうだ、そういえば鍵を探さなくちゃいけないんだった

立ち上がって玄関まで行き棚を見る……が、

「……ない」

上着のポケットの中に入れたまま？

部屋に戻りクローゼットを開けて、大学に行くときによく着ている上着のポケットに手を入れるが何も入ってない

じゃあバッグの中？引き出しの中？ベッドの下？

どこを探してもない、ない。ない！

血の気が引いていく感覚がした。まさか本当に失くなってるなんて。

JH「どうした？」

「ないの……鍵が…………」

私がそう言うとジョンハンは目を張ったあと、すぐに真剣な顔になった

JH「……………A、今すぐ出よう。荷物軽くまとめて。」

ジョンハンのその言葉に私は急いで荷物をまとめにかかった

いつから鍵がなかった？必死に記憶を遡る

そういえばセアちゃんが近くを通りかかったときセアちゃんは私の講義室方面から来てた

私はトイレに行くだけだからって講義室に鞄置きっぱなしにしてて、それで。

大きめの鞄に財布などを入れていく

JH「準備できた？」

「できた」

JH「しばらく俺達の事務所の近くのホテルで暮らして貰おうと思ってるんだけど大丈夫？」

「うん、大丈夫」

早く移動しなきゃ。セアちゃんがいつ来るか分からない

荷物を抱えて玄関に向かいドアを開けた、その時だった