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．
「………………」
JH「これ、血だろ？しかも多分Aの」
「…………………えっと…」
ゴミ箱に捨てたはずなのに何で見つかったんだ
もっと見えない奥に捨てればよかったと後悔する
JH「この封筒、封の部分に刃が付いてるしおおよそ開けたときにこれで怪我したんだろ。違う？」
黙り込んだ私をジッと見つめたあと
JH「…………ほらな」
圧迫されて段々赤くなっていく親指をぼうっと見ていると、すぐに離された
JH「普通にこれ傷害だろ。ドアの落書きとは訳が違ってくる。放っておいていいものじゃない」
「…………………ごめんなさい」
JH「ああ…いや違………あ゛ーーーーもう！」
ガシガシと頭を掻くジョンハンの長い髪が揺れた
手入れが行き届いてて綺麗だな、なんて場違いなことを考える
JH「Aに怒ってる訳じゃないんだよ
……いやまあ全く怒ってないって言ったら嘘になるけど」
「……………………」
JH「……嫌がらせされてるなら早く言って欲しかったって思うけど、やっぱりAの立場からしたら言いにくいしな
うん。Aは悪くない、こんなことしてくる奴が悪い」
一人納得したように頷きながら言ったあと手元の写真に視線を落とした
私の顔が切り刻まれた写真を指で撫ぜる
JH「気持ち悪いだろうけどこういうのは捨てちゃダメだよ。証拠として残しておかなきゃ」
「…次から気を付けるよ」
JH「………いや”次”がない方がいいんだけどね」
………………確かに
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作者名：環。 | 作成日時：2023年12月9日 0時
