ほとぼり。2 (ページ10)

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ホテルに着いて、家に帰る支度をする

と言っても二人とも荷物は少ないからそれもすぐに終わった

YN「はあ、私まだ余韻残ってるよ

明日大学あるって嘘でしょ？嘘だよね？」

「一限から講義入ってるよ」

YN「いや！私行きたくない！絶対行かないわよ大学なんて！」

こんなことを言ってるけど明日ちゃんと大学に来ることは分かってる

入学当初から一緒にいるけどユナが大学を休んでる所を一回も見たことないし、なんやかんや真面目だ

「はいはい笑

ほら、チェックアウトしに行くよ」

部屋を出てフロントに行き、精算を済ませる

ホテルを出るとユナがタクシーを呼んでいたらしく、それに乗って駅まで向かう

「気が効くじゃんユナ」

YN「当たり前、私のことなんだと思ってるのよ」

「鼻息荒い変態」

YN「つまみだしていい？」

ごめんごめんと笑いながら謝る

かわいくて面白くて素直

こんなユナなのに彼氏がいないことが驚きだ

「ユナって彼氏作れないの？」

YN「引っ叩くよ

いい？作れないんじゃなくて作らないの！

だって私にはSEVENTEENがいるし」

「愛すごいね」

YN「いつも甘い言葉をかけてくれるし辛い時には慰めてくれるしそれを考えたらSEVENTEENって実質私の彼氏じゃん？簡単に会うことは出来ないけど遠距離恋愛って考えたらやっぱSEVENTEENが彼氏じゃん！？やばい私天才すぎた。ごめんA、私彼氏いるわ。13人」

「13人彼氏がいる人と関わりたくない切実に」

聞かなければ良かった…と思いながら適当に流す

真面目に答えれないのかな

至って本気だけど？って言ってきそう

YN「まあでもSEVENTEENを心の拠り所にしてるのは本当

めちゃくちゃ救われてきたし、めちゃくちゃ大好きだよ」

愛おしそうに、優しげに顔を綻ばせるユナ

何でも話せる仲と言えど相手の全てを知ってるわけじゃない

お互い執拗に聞こうとする性格でもないし、案外お互いのことは知らないことが多かったりする

ユナにもユナなりの過去があって、今があるんだろう

表情でいかに彼らのことが好きかが見てとれた

「……そっか」

YN「うん」

私がスンチョルと付き合ってることを知っても、ユナは私の隣で笑っててくれるだろうか