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「いやこれは不可抗力というか…」


SC「しかも俺A見つけて嬉しかったのにAは知らない顔してお店入っていくし……」


「あ、あれスンチョルだったの?」


SC「気付いてなかったの??酷いよA〜」



そういえば格好も確かに同じだ


なんだスンチョルか〜〜と安心しそうになって、いややっぱり本物だったんだ……と項垂れた



唇を尖らせるスンチョルが面白くて、頰に手を添える形で親指でその唇に軽く触れるとスンチョルの目の色が変わった気がした


あ、と思ったときにはもう遅くて噛み付くようなキスをされる



「っん、………ふ、ぅ」



スンチョルを押し返そうとすると逆に私を閉じ込める力を強くされて動けなくなった


キスに必死についていこうとしても段々深くなってきて息が持たない

力が抜けそうになっているとフッと少し笑ったあと私の唇を軽く舐めて顔を離した



SC「下手くそ、鼻で息しなきゃ」



余裕そうに笑うスンチョルが恨めしくて睨む



SC「あはは、だからそれ怖くないって


これくらいで涙目になっててかわいいねA」



…本当、キスが上手くなってるのは何で?



私がいない間色んな女の人と付き合ってこんなことしてたのかな、なんて思って少しだけ悲しくなった


まあ三年も離れてたんだから別にそうでもおかしくないし、それを咎める資格も私にはないんだけど



私がそんなことを考えてたのを知ってか知らずかスンチョルは私の頭を優しく撫でながら言う



SC「俺はずっとAのことしか見てないし、A以外の人と付き合ったことも付き合う気もないから安心して」


「………うん」



そうやって、また簡単に私を幸せにする




スンチョルの首に手を回して触れるだけのキスをしてすぐに離れた



SC「っえ、」


「じゃあ、またあとでね」








やられっぱなしでスンチョルばかり余裕そうに笑うのは悔しいから、ちょっとした仕返し

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作者名:環。 | 作成日時:2023年11月11日 2時

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