ほとぼり。2 (ページ5)

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未だ興奮状態のユナを引きずってそそくさとお店に入る

あの人達が入ってから私達も入るといよいよ着いてくるやばい奴認識されそうだ

YN「クッ…せめてさりげなく顔チラ見したかった」

「勘弁してよ、私まで変な人に思われる」

外に出たばっかりなのに既に疲れてるのは何故なのか…そう思いながらジト目でユナを見た

ここのお店は昨日のように完全な個室とまではいかないが結構しっかりと仕切りが作られている

覗き込まれたりしない限り内側が見えることはなさそう

「適当に頼んどいて、私お手洗い行ってくる」

YN「任せて！Aにはキムチだけ大量に頼んどくから！」

「ビビンバ食べに来たんだよね？？」

もしも本当にキムチだけ大量に頼まれてたらユナの口の中に全部詰め込んでやろうと考えながらトイレに向かう

トイレに繋がる通路のドアを開けようとするとドアが急に引かれて、まさか空振るなんて思いもしなかった私はそのまま前から来ていた人に倒れ込んだ

「ゎぷっ」

［……………………］

その人は私の腰に手をやって、ぐっと引いたかと思うと開いていたドアをまた閉じる

やばい、ぶつかっちゃったから怒らせたかなと焦っていると知っている匂いに包まれていることに気付いた

あれ、もしかしてと思いながら顔をあげる

「やっぱりスンチョルだ」

SC「………………………」

「……なんでそんな顔してるのよ」

ムスッとした顔をしながら私を見つめるスンチョルの頰をむにむにと触った

SC「……Aずっと俺の連絡無視する」

「ちゃんと返したよ？」

SC「返してないです〜〜今確認してみてよ」

そう言われ抱き締められながら手探りでスマホを探して確認する

체리俺も今から出かけるよ

少しだけでも会うとかできないかな?

………返してなかった