検索窓
今日:65 hit、昨日:38 hit、合計:132,554 hit

87 ページ38








周りに注意しながら帰ると、家に着いた瞬間疲れで深い溜息が出た

もっと私がしっかりしてれば、なんて今更思っても仕方ないことを考える



SNSを見ると【スンチョル熱愛】の文字がトレンド入りしていて、それをタップして見てみると当たり前だが酷い荒れ具合だった



@______
〈もっと隠す努力しろよ〉


@______
〈無理矢理抱きついたり自分の荷物押し付けたりと、この女の横暴な感じが見てとれるわ〉


@______
〈こんな女に付き合わされて可哀想〉

↪︎@______
 〈この女の人実は偉い人でスンチョルは渋々従ってる説〉

↪︎@______
 〈それが本当なら闇深すぎ。事務所何してんの?〉



自分で自分を追い込むような行為だと分かっているのにスクロールをする指は止まらない



ため息をついて、ふと前を見るとテーブルに置いてある鏡が目に入った

映っている自分をなんとなく見続けていると、うなじ付近の1箇所がくっきりと赤くなっていることに気付く



「…………?」



なんだろうと思いそこを指でなぞる



「…………………あ」





スンチョルだ


昨日の夜、スンチョルにキスマークを付けられたことを思い出した

結構分かりやすく残ってるな、なんて思って私はハッとした




撮られた写真の中にこのキスマーク見えてるやつないよね?





あったらどうしよう

私だけが批判されるならまだいいけどスンチョルは?


スンチョルが私にキスマークを付けたことがバレたらただじゃ済まないだろう





焦りながら急いで写真を見ると、巧妙にもギリギリキスマークは見えないようになっていて、ひとまず安心する

88→←86



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (115 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
828人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:環。 | 作成日時:2023年11月11日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。