ほとぼり。2 (ページ36)

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JH「…ヒョン、その言い方は…」

マネ「言っとくが、お前らにも関係ある話だからな

お前らは13人で一つのグループ

ましてやデビューしたばっかりで、これからって時期なんだぞ」

JH「………………」

マネ「本当の所がどうであれ

撮られた事実も、スンチョル、お前がリーダーって事実も変わらない

…はぁ、お前ちゃんとリーダーとしての自覚あんのか？」

SC「……………すみませんでした」

マネ「取り敢えずお前は一回俺と一緒に事務所に行くぞ」

SC「………はい、すみません」

マネージャーがリビングから出て玄関に向かう

昨日の賑やかさが遠い昔に感じられるほど、嫌に静まり返っている

息が詰まって仕方がない

SC「…A、大丈夫だから」

ポン、と頭に手を置かれる

顔を上げるとスンチョルは眉を下げて困ったように笑っていた

SC「そんな顔すんな」

言葉を発したいのに話し方を忘れたようで上手く言葉が出ない私をぎゅっと抱き締めて背中を撫でた

SC「お前らも、迷惑かけてごめんな」

HS「迷惑なんてそんな…」

SC「…………ごめん、本当に

じゃあ俺行ってくるから、Aは気を付けて帰れよ」

最後に軽く背を叩いて私を離すと手をヒラヒラと振って玄関に向かったスンチョルを、メンバー達は不安そうな、心配そうな顔をして見送った

パタン、と小さく音を立てて閉じられたドア

「………ごめんなさい、私のせいで」

MG「…謝らないでよAヌナ」

JH「………これからしばらく大変な思いするだろうけど、それであいつと別れたりなんかすんなよ

俺達からしたらそっちのが嫌なんだからな」

SG「そ、そうですよ！絶対だめですからね」

DK「スンチョリヒョン、Aヌナとまた会えてからすごく嬉しそうなんだ

二人が想い合ってるの俺達にもすごく伝わってくるし、本当に幸せになって欲しいと思ってる」

歳下の子達に慰められるなんて、私すごく情けない

WZ「…マネヒョンも言ってたけど二枚目のこれ。

ほぼ顔が見えないに等しいのにスンチョリヒョンってバレるなんて少し変だ」

JS「Aもマスクしてるし髪型も一枚目と違うのにね

それなのにA達ってバレた

これは疑いじゃなくて確認なんだけど、本当に心当たりはない？」

心、当たり…

“名前はセア”

“確か……スンチョルペンだったかな？”

“僻んでるんでしょ”

“本当気を付けてね”

………いや、まさか