ほとぼり。2 (ページ30)

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20分ほどでシャワーを終えて、お風呂から上がろうとすると脱衣所に人影があることに気付いた

スンチョルかな、と思い扉を少し開けて確認すると

MG「ああもう！スンチョリヒョン遅……え？」

ミンギュと、目が、合った

「〜〜〜っ！？！？！

いやぁあぁぁあぁあぁぁっっ！！！！！！！」

私が叫んだ瞬間、ドタバタと激しい足音が聞こえ脱衣所の扉が勢いよく開いた

SC「A！？どうし……おいキムミンギュ！！！！！」

MG「え！？え！？！なんでここにスンチョリヒョンが！？！？！」

SC「それは俺のセリフだ！！！！！こっち来い！！！」

ガッと首根っこを掴まれズルズルと引き摺られていくミンギュは終始何が何だか理解が出来ていないようだが、ひたすら許しを乞うている

ごめんなさいひょぉおん…なんて情けない声が聞こえた

私は若干の心のダメージを負ったが、ミンギュはスンチョルから物理的なダメージを負わされることになるだろう

少し可哀想に思いながら体を拭き、ドライヤーを手に取って髪を乾かす

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リビングに戻ると正座しているミンギュと仁王立ちのスンチョルがいた

そして高みの見物をする愉快な仲間達

SG「あ、Aヌナおはようございます

大丈夫でしたか？色々と」

「おはようスングァン

私はまあ…大丈夫だけど、ミンギュは…」

MG「Aヌナぁ！違うんだよ！

スンチョリヒョンのタオルがあったから、スンチョリヒョンが入ってると思ったの！

だからまじで誤解なん…いった！！」

私に飛びついてきたミンギュを鬼のような形相で蹴飛ばすスンチョル

SC「おい、Aに抱きついていいなんて誰が言った？」

「スンチョル、私気にしてないから大丈…」

SC「は？何で気にしないの？

というかAが気にしなくても俺が気にするんだよ

おいミンギュ、Aの体を見た罪は重いからな」

MG「いや別に体は見てな…いたい！」

SC「大体、俺ですらそこに行き着くまで苦労したのにお前という奴は…！！！」

だめだ完全に拗ねてる

というかなんか怒りの方向性おかしくないか

なんとかスンチョルを宥め、私はすぐに支度をしてスンチョルと宿舎を出た

クマは実家にいるから一度大邱に行く必要がある

隣のスンチョルはいまだに不服そうだが、まあ実家に着くまでには機嫌が直ってるだろう