ほとぼり。2 (ページ28)

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SC「…ごめんね、好きだよA」

そう言って啄むようなキスを何度も落としてくるから怒る気にもなれない

スンチョルにこうされるのは正直満更でもない節があるし完全に惚れた弱みだ

ちゅ、ちゅ、と可愛らしいリップ音が響く

「ぅ、….退いてってば……」

SC「許してくれる？」

「許すから……」

顔が熱い。今赤くなってるんだろうな

部屋が暗くてよかった

SC「…かわいいA」

私の上から退いて隣にゴロンと寝転がり抱き締められる

SC「ねえ好きだよ、Aは俺のこと好き？」

「…うん」

SC「うんじゃなくてちゃんと言ってよ…って、眠いの？」

泣いたことで体力をかなり消耗していた私はお酒が入っていることもありウトウトしていた

スンチョルの体温と匂いに包まれてそれが余計に眠りを誘う

ジョンハン達がいるリビングの片付け手伝わなきゃ

お風呂も、入れてないのに

しないといけないことは沢山あるのに眠くて仕方がない

SC「あいつらには俺が言っとくから安心して寝てな

おやすみA、いい夢見て」

ふわりと優しく頭を撫でられる

SC「………好き」

心地良い低音が、鼓膜を揺らした