ほとぼり。2 (ページ27)

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SC「…………………A〜」

「ちょ重いって、酔ってるの？」

不貞腐れた顔をしながら突然私にもたれかかるスンチョル

………もたれかかる、というかわざと体重かけて私を床に倒そうとしてる気が…

SC「…うん、酔った

部屋戻るから着いてきて。俺が転ばないように支えてよ」

「酔っ払いの介抱とかしたくないんだけど…って、うわ！」

話してる途中の私を引っ張って部屋へと歩き出した

酔ってても相変わらず力が強いようだ

何やなんや言いつつスンチョルが本当に転んだら危ないため、スンチョルを支えながらリビングを出て扉を閉めた

JS「……もう部屋行くからぁ〜俺が転ばないように支えてよぉ〜」

JH「………それ、クプスの真似？似てないよシュアや

にしてもあいつザルのくせによく言うよな〜」

なんて会話があったことを、私は知らない

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なんとか部屋に着いた私はこの無駄に体躯のいい男をベッドに投げる

SC「んぐっ」

ボスンと大きめの音と共にスンチョルの苦しそうな声が聞こえたけどまあいいだろう

にしても重すぎる。部屋に運ぶだけでこんなにも疲れた

ベッドの縁に腰を掛け一息つく

スンチョルも大人しくなったようだし部屋から出ようと立ち上がったが、瞬間、視界がぐるんと大きく動いた

背中に柔らかい衝撃を感じ、体が少し沈み込む

反射で目を瞑ってしまっていた私は驚きながらも何事かと思いすぐに目を開けた

SC「……………………」

「…ス、スンチョル？起きてたの？」

目の前には私をじっと見つめるスンチョル

寝たと思っていたのにスンチョルは私を引っ張ってベッドに押し倒したようで、私に馬乗りになっていた

「………どうしたの？退いてよ」

抜け出そうにも、ベッドのスプリングが軋む音がなるだけで一向に抜け出せない

果てしなく嫌な予感がする

スンチョルは上体を倒し私の首筋に顔を埋めたかと思いきや、べろりと舐められ思わず体が跳ねた

「っひ、や、やだ！」

胸板を押してもびくともしない

舐められた箇所を強く吸われる感覚がして痛みが走る

「ぃっ、たい、離してよぉ…」

泣き言を言っているとそこで漸くスンチョルが口を開いた

SC「………そんなに俺のこと嫌がらないでよ」

「すんちょるのばかぁ……」

甘えるようにそのまま私の頬に擦り寄ってくる

アルコールに混じったスンチョル匂いが鼻腔をくすぐった