ほとぼり。2 (ページ26)

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JH「ミンギュにも何か一言言っときな

あいつもAの様子に色々と察して、わざとクプスを行かせないで自分が行ったんだよ

……まあクプスは言うこと聞かなかったけど」

「うっ…そうだったんだ…」

二人にはとことこん頭が上がらないな

JH「本当世話の焼けるやつ

クプスが放っておけないって言うのも納得できるよ」

「本当に…色々とお手数を……」

JH「これはしっかりお礼して貰わないとねぇ？

って言うことでスマホ貸して」

おずおずとスマホを差し出すと素早く受け取って何かを操作し始める

…なんか既視感あるな、この流れ

JH「はい」

スマホを返されて確認すると連絡先に【ジョンハン】という名前があった

なんで私の周りは私からスマホを取って連絡先を入れる人が多いんだろう

JH「一人で全部抱え込もうとすんな

些細なことでもいいから、クプスに話せないで困ってるならせめて俺には話すこと

いいね？」

小指を差し出される

「…うん、ありがとう」

私も同じように小指を差し出すときゅっと絡め取られて親指を合わせた

JH「約束したからな

もしも破ったら正拳突き千発ね」

「私死んじゃうって」

JH「破らなければいい話だろ」

どんな脅し文句？？

真顔で言ってくるもんだからそれがまた面白い

JH「これ以上長くなったらクプスが面倒臭そうだから戻ろ」

私の背中を押しながらリビングの扉を片手で開けて入る

DN「あ！ジョンハニヒョン達戻ったんですね」

JH「うん〜俺が居なくて寂しかった？」

DN「別にそんなんじゃないです」

何だと！なんて笑いながら襲い掛かろうとするジョンハンから逃げ惑うディノは、いやいや言いながらも楽しそうに笑ってる

SC「A、こっちおいで」

スンチョルに呼ばれて隣に行くと、近くにいたミンギュが心配そうな顔をして私を見ていた

「…あ、ミンギュ……さっきはごめ…」

“こういうときはありがとうって言えよな”

「…………さっきは、ありがとうね」

MG「！

全然大丈夫だよ、元気になったならよかった」

人懐こい笑みを浮かべるミンギュからは人柄の良さが窺えた