ほとぼり。2 (ページ24)

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同じように私もスンチョルの頬を両手で包み込み背伸びをしてキスをする

少し驚いた顔を見せたけど、すぐに柔らかく微笑んだ

SC「帰ろっか」

そう言って、今度は私の手をしっかりと握って並んで帰った

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SC「ただいま」

JH「おお、おかえり〜結構早かったじゃん」

宿舎に帰るとジョンハンが玄関近くの壁にもたれかかってスマホをいじりながら立っていた

私達を目視するとスマホをポケットにしまい込む

SC「……なんでここにいんだよ」

JH「何でって、ここに住んでるからだよ」

SC「そうじゃなくて」

JH「あはは、ただの天使のお出迎えだよ嬉しいでしょ？

ほら、みんな待ってるから早くリビング行きな」

急かされながらスンチョルとリビングに行こうとすると、後ろからジョンハンにポンポンと肩を叩かれた

振り返るとニコニコと女顔負けの可愛らしい笑顔を浮かべている

JH「Aはちょっと俺と話そうね〜」

SC「ジョンハナまで何なんだよ」

JH「あーあーあー、うるさいうるさい

別に変なことしないし。ほら行った行った！」

シッシッと手で追いやる仕草をするジョンハンに、スンチョルは、絶対に変なことするなよ、と釘を刺してリビングに向かった

JH「さて、ウリリーダー溺愛彼女のAちゃんは何にお悩みかな？」

再び壁にもたれかかり腕を組みながら聞くジョンハンはどんな意図を持って私に聞いているんだろうか

「…別に、何も悩んでないよ」

JH「泣跡あるのに？」

「………目にゴミが入っただけ」

JH「ダウト！もうちょいマシな嘘付けよな〜〜」

やれやれと言いながら緩く首を横に振る仕草を見やる

美人って何でも絵になるな、なんて思いながら。

JH「リビングにいたときもちょっと泣いてたしさ

どうせクプスに言えないことでしょ？

だったら俺に話しなよ」

急いで出たはずなのに見られていたことが恥ずかしかった

ジョンハンの気遣いは嬉しいけど、こんな私の心情を聞いた所でジョンハンは不快にしかならないだろう

かと言ってジョンハンの優しさを無下にするような言い方はできない

何て返事をしようか頭を悩ませていると突然鼻をつままれた

「ゎぷっ、」

JH「な〜んか色々考えてるみたいだけどさぁ

俺は別に迷惑とか思ってないし、そもそもそう思ってるなら最初から声掛けてないから」

ムッとした表情をしながら私の鼻を左右に小刻みに揺らす