ほとぼり。2 (ページ19)

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JH「とりあえずウェルカムドリンクは酒ね」

そんなジョンハンの一言から始まった飲酒パーティーは、

何処からか聞きつけてやって来たホシを始め、気付いたらメンバー全員が集まっていた

私が思っていた通り、13人が集まると賑やかさが尋常じゃない

お酒が飲める歳ではないメンバーが多いが、

みんなどちらかと言うと、お酒というよりも雰囲気を楽しんでいるようだった

MG「Aヌナってさスンチョリヒョンの何処が好きなの？」

敬語を外すように言ったらミンギュは嬉々としていたが、スンチョルがまた威嚇していたのを私が止めたのは割とついさっきのことである

そのスンチョルは今ジョンハンにちょっかいをかけてウザがられているにも関わらず、

嬉しそうにまた引っ付いているのだから正直少し、というかかなり特殊だ

もしかしたらジョンハンでしか得られない栄養みたいなのがあるのかもしれないな

「好きな所？そうだなぁ…」

スンチョルの好きな所、

こんな私を優先して考えてくれる所とか

こんな私を思いやってくれる所とか

こんな私の為に惜しまず、時間を割いてくれる所とか

こんな私を、好きって、言ってくれる所、とか、

って、

あれ。

私って、独り善がりじゃない？

スンチョルの好きな所って言いながら全部最初に”私”がいるじゃん

普通こういうとき、スンチョル自身のことを褒めるもんなんじゃ

あれ？

私ってスンチョルが好きなんじゃなくて、スンチョルが私のことだけを好きで他の人なんか見ないから好きなの？

私なんかを、私だけを好いてくれる、そんなスンチョルを手放すのが惜しいから、離れたくなかったの？

私が向けるスンチョルへの好きは、普通の”恋”と違う？

私だけを見て、

私だけに優しくして、

私だけを選んでくれるスンチョルに、

依存してたんじゃ

スンチョルが私と離れ離れになったとき、異常なまでに取り乱したのも、異常なまでに執着していたのも

私がスンチョルに”恋”していたからじゃなくて

“依存”していたから？

あれ、

私、気持ち悪い