ほとぼり。2 (ページ18)

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「お邪魔します」

確かに玄関で溜まっていると邪魔だと思い、ミンギュに言われるがままスンチョルとリビングに向かった

MG「Aヌナ久しぶりですね〜元気にしてましたか？」

「うん、元気だっ…」

SC「おいミンギュ、ヌナ呼び許可した覚えないぞ」

すかさずミンギュに威嚇し始めるスンチョルの大人気なさと言ったらありゃしない

MG「ええ〜…じゃあ呼び捨ての方がいいですか？」

SC「は？もっと駄目に決まってるだろ」

MG「なんなんだよ、もう……」

なんて不憫なんだ。いつもこんな扱いを受けてるのだろうか

耳と尻尾が垂れ下がったように見えたのは私の幻覚なんかじゃないはず

しょぼくれてるミンギュを見てると後ろから声が掛かった

JH「あれ、スンチョルとAじゃん」

MG「俺もいるって！ヒョン！」

本当よくみんな私の名前覚えてるな、沢山のファンが来てたのになんという記憶力

SC「ジョンハナ！」

JH「そうだAや、これを機に連絡先交換しようよ」

SC「ジョンハナ…」

一喜一憂してるスンチョルを見て楽しそうに笑ってるジョンハン

天使のような顔をして意外と悪魔な一面があるのかもしれない。そのギャップもジョンハンの魅力なんだろう。

JH「何だよ〜、別にいいだろ？

これからも関わり増えるんだろうし、持ってて損はないじゃん」

SC「ええ………」

スンチョルは心底嫌そうに顔を歪めている

私は別にいいんだけどな

「私は別に大丈夫だよ」

JH「ほらAもそう言ってるじゃん」

MG「じゃあ俺も」

SC「お前は絶対駄目だ」

MG「なんで？？？？？？？？」

3人しか居ないのにすごく賑やかだ。13人集まったらどうなるんだろうこれ

末っ子気質というか、まあ実際にスンチョルは末っ子なんだけど

その性格故か、誰かを引っ張っていくっていうのは正直苦手ってことを過去に私に零したことがあった

そんなスンチョルが今では12人をまとめるリーダー役を担ってる

大勢の人の前で立つことが苦手と言っていた過去といい、今のスンチョルが遠い存在に感じた

スンチョルはスンチョルだし、スンチョルが変わったとしても私はそれを受け入れなければならない

だけど

SC「も〜、Aからも何か言ってくれよ〜〜笑」

こんなにも、貴方が遠い