ほとぼり。2 (ページ15)

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次の日

「…………あれ？」

大学に行くと、同じ講義のはずなのにユナがいなかった

今まで無遅刻無欠席だったのに珍しい

何かあったのかと思いユナに電話をするが繋がらない

不安に思っていると、近くに座った学生二人の話が耳に入った

［ねえセアって人いるじゃん］

［あの顔は可愛いのに性格やばい人？］

［そうそう！実は今日の朝、門の所でセアとユナが話してる所見たの］

［まじ？あの二人って喧嘩かなんかして話さなくなってたくない？］

［それな、しかもさユナがセアの後ろから着いていく形でどっか行っちゃったんだよね］

［やばすぎでしょ、それ大丈夫なのかな］

え、と声が出そうになって口をすぐに塞いだ

なんでユナがいないのかと思ったらそういうことだったのか

連絡付かないのもあって一気に不安になってくる

多分、何処かに連れて行かれたんだ

どうしよう何か危ないことに巻き込まれてないよね？

そう思って電話をもう一度掛けてみるがやはり繋がらない

ぎゅっとスマホを握りしめる

すごく不安、だけど、

ユナのことだからすぐに大学に帰ってくる気がする

あの女のせいで私の皆勤がなくなったじゃない！とか言って怒りながらケロッと戻ってきそう

そう思った私はユナに心配の連絡を入れてスマホを閉じた

「早く帰ってこないかな…」

　

だけどその日ユナが大学に来ることはなかった