ほとぼり。2 (ページ13)

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ただ連絡が来てただけならいい

簡単にスンチョルってバレないように、そのために名前の設定を変えていたから

問題はスンチョルが送った写真とメッセージ

체리【クマが見上げてる写真】

체리クマもAに会えるの楽しみだって笑

汗がつたった気がした

ここまでSEVENTEENへの思いが強いユナならきっとスンチョルの愛犬の存在も知ってるはず

前にスンチョルがSNSによくクマを載せてるって言ってたし

どうしよう、ユナに見られてないよね？

正直、見てないかどうか確認したい

でもここでユナにお母さん以外からの連絡見た？なんて聞いたら逆に怪しいし、ユナも普段そんなことを聞かない私に不信感を覚えるだろう

だけど、だけど………

「……………ねえユナ、お母さん以外の人からの連絡見てないよね？」

どうしても不安で、聞いてしまった

これで見たよって言われたらどうしよう

私はそれになんて返せばいいんだろう

どうしようどうしよう

お願いユナ、どうか見てないでいて

焦りからバクバクと騒がしくなる心臓

ユナが、口を開く

YN「え？見てないけど」

首を傾げながら、キョトンとした顔で私に答えた

「…ぁ、そうなの？」

うん、と言って私を見つめる至って普通のユナ

やばい、早とちりした。私の馬鹿

いくら何でも焦りすぎた

悪い方向に考えすぎてしまうこの癖、どうにかならないかな

ほっと息をつく

YN「何でそんなこと聞くのよ、いつも聞かないじゃない

……やっぱり新しい男ね！？！誰よその男！私が審議してやるわ！」

「ちょ、落ち着いてユナ」

やっぱりそう思うよね、墓穴掘ってしまった…と思っていると途端に騒ぎ出したユナ

ユナのこの突っ走りすぎる癖も、今回ばかりは助かった

YN「そいつも元彼のようにAに傷を付けようとするもんなら私が黙ってないわよ、

付き合いたいならまず私を倒してから行くことね！」

「悪役キャラじゃあるまいし」

いつも通りの会話に、私は安心した