ほとぼり。2 (ページ12)

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あれからもスンチョルとは会話を続けていたが、カムバが近いと言うこともあり多忙を極めてるスンチョルとはしばらく会えないでいた

しばらく、と言っても1ヶ月ほどしか経っていないけど

連絡がマメなスンチョルは私にいつもメンバーのこととか色んなことを話したりして笑わせてくれるし、

電話も掛けてきてくれたりしたから寂しいと感じることはなかった

無理させてないかと思って「連絡して来ないでいいよ」なんて言ったときには、私が怒ってると勘違いしたスンチョルから鬼電されたけど

そんなある日、大学の食堂でユナとお昼を食べているとスンチョルから例の件のお誘いが来た

체리今週の土曜空いてる?

A空いてるよ

체리こっちちょっと落ち着いたしドッグランに行こうと思ってるんだけど

Aいつもお疲れ様。クマに会えるの楽しみ

そう返してるとユナがニヤニヤとしながらこっちを見た

「……何よニヤニヤして、何かついてる？」

YN「こっちのセリフよ！

Aがそ〜んなにニヤニヤしながらスマホ見るなんて…

何？やっと新しい男でも見つけた？？」

「別にそんなんじゃないよ、もう、お手洗い行ってくる」

YN「う〜わ！誤魔化して！絶対男ね！私には分かる！」

スマホを置いてトイレに駆け込む

そんなにニヤけてたのかな私

恥ずかしくて顔が赤くなってる感覚がする

トイレに入って鏡を見てみると案の定顔が赤かった

すぐに顔赤くなるの割とコンプレックスなんだけどスンチョルはこれが好きらしい

かわいいから好きって言われて、そのときも顔がすぐに赤くなってスンチョルに笑われたのを覚えてる

ぱたぱたと手で仰いでなんとか熱を冷ます

「あっつい……はあ…………」

少し落ち着いたからトイレから出て席に戻ると、ユナが勢いよく顔を上げた

YN「あ、A

お母さんから電話掛かって来てたよ」

「そうなの？なんて言ってた？」

YN「いや流石に出てないから分かんないって笑笑」

スマホを確認すると確かにお母さんから電話が掛かってきていた

何かあったのかな

メッセージは何も来てないのかと思って通知欄を見ると、私は心臓が止まったような感覚になった

お母さんからの連絡の下に、スンチョルからの連絡が来ていたから