ほとぼり。 (ページ35)

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放課後になるとジウちゃんが靴箱で待っていたから彼にはまた明日、と言ってわかれた

するとそれを狙ったかのようにすぐに彼女の取り巻きが来て私を囲む

JW「教室、いこっかAちゃん」

私の返事を聞かずに手首を強く掴み引っ張られ空き教室に入ると鍵をかけた

JW「Aちゃんさぁ

スンチョルくんの彼女だかセフレだか知らないけどあんまり調子に乗らないでくれる？」

［いやセフレって笑笑］

［ジウいきなりぶっ込みすぎ〜］

［それな、本当のこと言ったら可哀想］

クスクスと笑われる

私、何でこんなところにいるんだろうな

本当だったら今頃彼と一緒に帰ってたのに

つらくなって下を向く

JW「ちょっと聞いてんの？」

「いっ……！」

するとおろしていた髪を思い切り彼女に引っ張られた

やめてよ、彼が好きだと言ってくれた髪なのに

［ちょっと自分が可愛いからって調子乗ってさ〜］

［どうせ誑かしたんでしょ、女ってこわぁ〜い］

［清楚系ビッチってやつ？笑笑］

ヒソヒソ、ヒソヒソ

私はそんなに悪いことをしてしまったのだろうか

JW「今日から沢山可愛がってあげるから感謝しなよ？」

頼んでなんか、ないのに

彼女達が言った通り、その日から私はそれはそれはもううんざりするほど毎日可愛がられた

教科書に油性で”男を誑かす犬野郎”なんて悪口を書かれたり、私物を隠されたり

あの子達のストレスが溜まればまた空き教室に連れて行かれて罵詈雑言を浴びせられたり

事実無根の噂を流されたりとか

辛かったけど、私には彼がいるから

彼さえいてくれれば私はそれで良い

だから彼女達のいじめにも耐えれた

なんでこんな目に遭わないといけないのかは、ずっと分からなかったけど