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SC side
主犯格らが話していたのをこっそり聞いていたらしいあの女の子がホテルの場所を教えてくれて
俺は急いで学校を飛び出した
SC「(頼む間に合え！！間に合ってくれ！！！)」
最悪の状況を考え恐怖で手が震える
あの子の瞳にこれから先ずっと光が灯らなくなるかもしれない
深いトラウマを抱えてしまうことになるかもしれない
そんなのダメだ、絶対にダメだ
俺の好きな人に手を出さないでくれ
彼女が俺じゃない違う男の手によって汚されるなんて考えただけで気が狂いそうだ
全速力で走り続けてるせいで息切れはすごいし大量に汗をかいてる
限界なんてとっくに超えてた
でも立ち止まる方が怖くて俺は走り続ける
そのとき
『じゃあよろしく頼むよ〜〜〜？
しっかり金もらってこいよクソビッ チ♡』
そんな声が近くで聞こえた気がした
声のする方に急いで向かうと
全てを諦めたような目で彼女が男の方へ歩き出そうとしていた
それを不気味な笑顔で見る数人の女子
SC「…おい、お前ら何してる」
今にも怒鳴ってしまいそうだった
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作者名：環。 | 作成日時：2023年7月26日 16時
