風には薬 ページ23
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SC「…ゴホッ」
スンチョルが風邪をひいてしまった
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昨晩
ザーーーーーーーーｯ
「わっ雨すごい」
雲行きが怪しいと思っていたら案の定外は土砂降りになった
そういえばスンチョル今日遅くなるって連絡来てたけど大丈夫なのかな
朝急いで出てたし絶対傘持って行ってない
う〜〜〜ん迎えに行くべきか
でもそろそろ帰ってきそうだし入れ違いになったらなぁ
いや悩んでる時間があるなら迎えに行こうじゃないかジャマイカ！
すぐに迎えに行くための準備をしていると玄関の方からガチャリと音がした
あれもしかして帰ってきた？
タオルを持って慌てて玄関に向かうと予想通りびしょ濡れのスンチョルがいた
SC「う〜寒っ！あ、ただいまA」
「おかえりスンチョル、全身余すことなく濡れてるね」
SC「水も滴るいい男だろ？」
ふざけたことを抜かすこの男に思い切りタオルを投げつけたというのにいとも簡単にキャッチされ悔しくなる
SC「あははそう照れるなって
は〜〜服が張り付いてきて気持ち悪いから風呂入るわ」
「うん、お湯張ってるからゆっくり浸かってきな」
SC「あ本当？ありがとうA
…一緒に入る？♡」
「沈められたいの？」
照れ屋さんめ〜なんて言いながら私の頬を包み込みうりうりしてくる両手は雨に降られたせいでひんやりとしていた
天候が少し悪くなった時点で連絡入れればよかったな
「つ、つめたい……早くお風呂入ってきて風邪引くよ」
SC「ああごめん、一緒に入りたくなったらすぐ来ていいからね」
「行かないから大丈夫だよ」
お風呂に入りに行く姿を見届けながらスンチョルの着替えの服を取りに行く
「…ん？なんでこんなとこに女物の下着が？」
スンチョルのタンスから服を取ろうとすると黒のレース状の下着を見つけそれを広げる
透け透けで下着としての意味を成してないしクロッチの部分にいたっては布がない
「まさか……」
こういうの…着るの好きなんだねスンチョル！？
私には隠さなくても良かったのに！
どんなスンチョルも…受け止めるよ……
曝け出せなくて辛かっただろうに…自分が情けない！
そう思いながら脱衣所に服を置きに行こうとすると
丁度スンチョルが腰にタオルを巻いてお風呂から上がってきた
SC「服持ってきてくれたの？ありがとうA」
「スンチョル…私はどんなスンチョルも受け止めるからね…」
SC「え？」
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作者名：環。 | 作成日時：2023年7月26日 16時
