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「…大体！！忙しいとか言いながら私に会いに来るなんて本当は暇なんじゃないの？
忙しいアピール？笑えるんだけど
そもそも本当に忙しいなら恋愛なんてしないでしょ普通」
一度言葉にしたらつらつらと思ってもないことを笑いながら平気で言える自分に悲しくなった
本当はこんなこと思ってない、思ったこともない
好きだよ、大好きなんだよ
だから私なんかと一緒にいないほうがいい
スンチョルは悲しそうに、悔しそうに顔を歪める
SC「……Aはそんなこと言わない、本心じゃないだろそれ」
やめて、私を見抜かないで、私の弱さがバレてしまう
気付いて欲しいのに気付いて欲しくない
感情がぐちゃぐちゃだ
「…ずっとそう思ってたんだけど？
全然気付かないで私と一緒にいるから本当に面白かったよ」
私の手首を握り締めてる手に力が入り痛くて顔を顰める
それに気付いたスンチョルがまたすぐに力を緩めた
こんなときまで優しくしないで突き放して欲しかった
SC「…あっそ
じゃあもう勝手にしろよ、俺は知らない」
これでいいんだ、これが最善策なんだ
悪いことなんて何一つない
スンチョルもこれで今までよりもっと練習に集中できるし
彼女って存在を隠さずに安心してデビューできるし
芸能界なんて綺麗な人ばっかりなんだから
私みたいな平凡で釣り合わない人なんかよりも
お似合いで、釣り合ってる人を見つけて恋愛するんだ
それでいいんだ
そう思ってるのに
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作者名：環。 | 作成日時：2023年7月23日 20時
