ずっと君だけを愛してるよ。【SC】 (ページ21)

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「…大丈夫だよ、別に貴方が謝ることじゃない」

SC「大丈夫なわけないよだってずっと泣きそうな顔してる」

そう言うと控えめに私の頬に手を近づけ目の縁をなぞった

彼はずっと眉を下げて心配そうに私と目を合わせてる

ああ

お願いだからそんな目で私をみないでよ

“私は平気だよ”早くそういって安心させたいのに

彼をじゃない。私自身を。

はやく

はやくしないと

早くしないと”大丈夫”の魔法が解けちゃう

「……だいじょうぶ、だいじょうぶだから」

大丈夫だよね、大丈夫だよ、

大丈夫じゃないとダメなんだよ

だから大丈夫

手が震え出して視界が滲む

早く泣き止まないといけないのに

でもそう思えば思うほど涙はとめどなく溢れ出てくる

SC「やっと泣いてくれた」

「え、」

SC「このまま感情を出さずに壊れちゃいそうで怖かったんだ

こんなことされて辛くないわけがない

よく耐えてきたね」

冷たく閉ざされ凍っていた心が

彼の言葉一つ一つで温かく溶かされていく感覚がした

「ぅ、ううっ、ひっく…」

泣き止むまでずっと側に居てくれて

こんな風にしてくれる人私にとっては初めてで

彼のまっすぐな優しさにこの時から私は落ちていた

私の背中を撫でる彼の手は暖かくて安心した

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(「ねえ名前教えてよ」)
(「…A」)
(「Aちゃんって言うんだ、良い名前だね」)