ずっと君だけを愛してるよ。【SC】 (ページ20)

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『それは…その……』

SC「…いい加減にしろよお前ら！！」

突然彼が声を張り上げ、それに怯えた彼女らは肩が跳ねた

SC「お前らのクラスのやつが今日俺に教えてくれたんだよ

もう全部分かってる、何でこんな酷いことが平気でできるんだ

ふざけるな」

何で、と思った

クラスの人が彼に言ったことも謎だけど

でもそれ以前に彼が不思議でたまらなかった

だって私と彼が会うのは今日が初めてで

彼が私を助ける義理なんてないはずなのに

聞かなかったことにしてれば

こんな面倒くさい事に首を突っ込まずに済んだのに

SC「もう2度とこの子に近づくな

次何かこの子にしてみろ

…分かってるだろうな」

そう彼が言うと彼女らは震えながら頷き走って逃げていった

あのおじさんも気付いたらいなくなってた

私と彼との間に気まずい空気が流れる

どうしようかと思考を巡らせていたら彼がゆっくりとこっちを振り返った

SC「…ごめんね」

「…………え」

彼の口から出てきた言葉は私が想像してなかった言葉で

思わず素っ頓狂な声が漏れた

「………どうして謝るの」

SC「助けるの、遅くなっちゃったから」