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『わぁ…綺麗。一緒に過ごしたかったなぁー…』









向かい側に見覚えのある横顔が目に入った。


そして、その隣に腕を組んで仲良さそうに微笑む女性









『いやいや、それはないよ…うん、見間違えだよ…うん…。』









いるはずないもん。出張だよ彼は









けど、人間気になって確かめたくなるのがダメなところ









そーっと近づき耳を傾ける









「ほんとに綺麗だね〜!!」





「綺麗だね、ソアと見れて嬉しいよ」









ん?ソア…?









ソアって、あのソア?もしかしてのもしかしてで、彼と同じく大学時代の親友のソア…?









「ねぇ、Aのことはいいの…?」







「もう別れたよ、俺はソアのことが好きだから」







いや、いやいや…はぁ?
いつ別れたんだ?私たち









「そう…なら私が彼女でいい?」








「もちろん、好きだよソア」









「うん、私も…」









そして、2人の影が重なる









決定的瞬間を目にした私は、2人に背を向けがむしゃらに走ることしかできなかった。

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作者名:あいす | 作成日時:2020年12月28日 2時

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