十六話 ページ16
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「てっきり、僕はAがスケート嫌いになっちゃったのかと思って」
まん丸に見開かれた瞳。
「オリンピックで、ゆづくんが活躍する姿を見て、わたしもそろそろ進まなきゃ、進みたいって思った」
だから、会えたらわたしの想いをのせて、あなたに一番に見せたかったの。
そうつげると、戸惑ったようにえ、と小さく呟いた彼。
「演技。曲も、構成もつくった。」
これからの大会用に作ったプログラミング。幸い出場資格はもっている。
「四年後。わたしもゆづくんと同じ舞台に立つ。」
韓国。平昌。
オリンピック出場はほぼ確定なゆづくんに比べ、わたしはシニアに上がってからというもの大会も、アイスショーすら出ていない。知名度もまだまだ。
四年間でどこまでうえにいけるかはまだわからない。だけど。
「あの大きな場所で一緒に滑りたいの。」
そう言うと、よかった、知れてとホッとしたように彼がつぶやく。
「あれ、でも」
彼の口角があがる。いたずら好きだったゆづくんの懐かしい、にやっとした笑顔。
「まず最初に観客怖い怖い病、克服しなくちゃだね」
うっ、と肩が上がる。そうだ。さっき彼には見せてしまった。リンクの上に立っているのを見られるのが怖いのは全く解消されてないのだった。
まあそれをどうするかはこれから考えるとして。
ゆづくんに見せるのは全然怖くない。むしろ百人力だ。
「久しぶりにわたしのお客さんになってくれる?」
勢いよく立ち上がったとき、ゆづくんが肩にかけてくれていたマフラーがはらり、床に落ちた。
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ゆうちょ(プロフ) - マイさん» マイさんありがとうございます。単なるわたしの妄想ですが、楽しんでくださるとわたしも嬉しいです。ありがとうございます!! (2018年3月1日 23時) (レス) id: edceaa7f0e (このIDを非表示/違反報告)
マイ - 続きがきになって仕方ないです!!大好きです!更新楽しみにしてます(^^) (2018年3月1日 11時) (レス) id: 1b207efc07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうちょ(プロフ) - 莉樹さん» ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきます。ありがとうございます! (2018年2月26日 21時) (レス) id: edceaa7f0e (このIDを非表示/違反報告)
莉樹(プロフ) - 結弦のお名前をひらがな表記の場合には、つに濁点の方だと思います!次の更新を楽しみにしています。 (2018年2月26日 21時) (レス) id: e903c9ed29 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうちょ(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます。拙い文章ではありますが、羽生選手の素晴らしさを精一杯文章にしていきます、頑張ります! (2018年2月26日 20時) (レス) id: edceaa7f0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうちょ | 作成日時:2018年2月26日 0時