防弾少年団は私の彼？ (ページ48)

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ギャップの彼。TH ページ48

『おはようございまーす』

朝7時。
ライブ会場の楽屋はもう人が動き回っている。

今をときめくアイドル防弾少年団のメイクを担当する私も、朝から動き回っていた。
「今日、ナムジュンとテヒョンはヘアチョークするから、合間合間で取れてくると思うからちゃんと拭いてあげてね」
「わかりました。」
当日ならではの細かい指示を素早く記憶して。

『あー！Aヌナ！』
口を四角く開けて二ヒヒと笑って近づいてくる彼。
「おはよう」
『おはよ！久しぶりだよね、ヌナ』
「そうだね。…テヒョン、身長また伸びた？」
明らかに伸びている。
前よりもしゃべるとき首に角度をつけなくてはいけないような気がする。

『ヌナが縮んだんじゃない？(笑)』
「縮んでないわ！(笑)もう～」
私は少し拗ねたふりをすると、
『うそうそ(笑)俺、のびたよ(笑)気づいてくれるなんてヌナさすが！』
そういってニコニコと笑う彼。
思わずキュンとして…って、だめだめ(笑)

「今日は頑張ってね」
私が一言そう言うと、
『うん！あ、リハ行かなきゃ。ヌナ、これ着てて！』
そういって慌ただしく渡されたテヒョンのグレーのパーカー。
置いとけばいいのに、なんて思いながら着てみるとブカブカで、あんなに子供みたいに笑うテヒョンはやっぱり男の子なんだなと感じる。
パーカーからはふわっとテヒョンの香水の香りがして…って変態か、私は。