防弾少年団は私の彼？ (ページ31)

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小悪魔な彼。JK ページ31

「なんだこれ」

ツイッターを見ているとばんたんのファンたちが騒いでいる。

＜ジョングク…ショックだよ…＞

＜これはただのヌナ、ただのヌナ……涙＞

添付された写真は。

ジョングクのひざに座っているように見える女の人。そしてその人の腕を掴むジョングク。

動画も添付されていて見てみる。

…ああ、これは写真のひざに乗っているように見えるのは錯視。だけど、写真を撮っていやがる女の人の腕をつかんでるジョングク。

…なんだこれ。

私はなんとも言えない気持ちになってツイッターをとじた。

ただのスタッフさんだよ。うん。ジョングクは私の彼。うん。…

気を紛らわすようにいつもより念入りに掃除をしてみて、いつもよりちょっと手の込んだ料理をつくってみる。

…だめだ、集中できない。

「はぁ」

一つ大きくため息をついた。

♩～

携帯が鳴る。通知を見てみると、

『ヌナ、今日行ってもいい？』

ジョングクだった。私は少し考えてから、

「いいよー」

とだけ返事をした。料理もつくったし。掃除もしたし。

そう思って私はしばらくテレビを見て、やっぱり落ち着かなくて部屋の中を無駄に歩き回ってしまった。

♩ピンポーン

ジョングクがきた。ドアを開けると、

『さむ～』

といって入ってくる彼。

「お疲れ様」

『ありがと(笑)久しぶり』

「寒いから中はいろう」

ジョングクとリビングに入って、紅茶を準備する。

『なんかいつもよりも部屋綺麗』

「なに、いつもは汚いの？(笑)」

『そうじゃないよ(笑)』

「そんな風に聞こえた(笑)」

私はジョングクのほうを見ずに会話をする。なんとなく顔を見にくい。

『ヌナ？どしたの？』

ジョングクが隣に来て顔を覗き込む。私はジョングクの顔を見ずに答える。

「…なんにもないよ？」

『うそ。こっち見てよ』

そういって体ごとジョングクのほうをむかされる。

『なんかあったの？』

私はモヤモヤする気持ちと葛藤しながら、話そうか迷った。

「…知ってる？ジョングク、騒がれてること。」

『騒がれてること？』

ジョングクはなんのこと？とでも言いたげに首を傾げた。