防弾少年団は私の彼？ (ページ24)

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誕生日と彼。JM ページ24

『ごめん！明日ダメになった…』

昨日かかってきた電話。

『ほんとにごめん…Aの誕生日なのに…』

そう、今日は私の誕生日だ。

…仕方なかった、彼は今をときめくアイドルなのだから。

「いいよいいよ、仕方ないもん。頑張ってね！」

頑張る彼の負担になりたくなくて私は平気なふりをする。だけど本当は一緒に過ごしたかった。

そうしてあまり良くない気分で今日1日を過ごした。

仕事を終えて家路につく。そして家が見えたとき…

誰もいないはずなのに家の電気が付いている。
ジミン…？いや、今日はスケジュールあるって言ってたからちがうよね…

私は玄関のドアを開けるかどうしようか迷った。
だけどもう、入るしかない。そう決心して私は静かにドアを開けた。

…なんだろ、この匂い？一歩入ると焦げ臭い匂いがしていた。

私は慌ててリビングの方へ行き、キッチンを覗くと、

『わ！！帰ってきてたの！？』

そういって驚くジミンは、似合わないエプロンをつけて真っ黒に焦げた丸い物体をオーブンから取り出していた。

キッチンはというと、それはもう凄まじい荒れようで。

「な、なにしてるの？」

私がそう聞くとジミンは眉を下げて気まずそうな顔をした。

「今日、仕事じゃなかったの？」

『驚かせたくて…うそついた』

『誕生日だから…サプライズしたくて』

唇をとがらしてうつむき気味にボソボソと喋る彼。

嗚呼会えないと思っていた分、ジミンが目の前にいることがどうしようもなく嬉しくて。
私はジミンにぎゅっと抱きついた。

「ありがとう…ジミン…」

『料理、うまくいかなかった。ごめん。』
『お誕生日、おめでとう。おかえり。』

ジミンもぎゅっと抱きしめ返してくれる。

そして少し体を離してジミンは私に優しくキスをした。

私はジミンが来てくれたことだけでもう幸せで。

『ご飯、なにか頼んでもいい？僕が作ったの、食べれそうになくて…』

「うん、そうしようね」

ピザを頼んで、リビングに戻ると、さっきは急いでいて気づかなかったけれど、かわいく飾り付けがされていた。

そしてピザを食べ終えて、紅茶を飲んでいると。
ジミンが立ち上がって、カーテンを開けた。