防弾少年団は私の彼？ (ページ18)

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大人子供の彼。JK ページ18

97年生まれの芸能人、という話題がネットを盛り上げていた。

その中で一番に名前の挙がるジョングクは私の彼だ。

2歳下のグクは、幼い年でデビューしたからなのか、年の割に大人びて見えて、だけど素は無邪気な高校生の男の子。

会うたびに、『ヌナ～』とふにゃりと笑っていたグクは、最近では『ヌナ』と低い声で囁いて自然に私を抱きしめるようになった。

嬉しいのだけれど、なんだか少し寂しく感じることもある。

頻繁に会えない分久しぶりに会うと体鍛えたんだなぁとかまた身長伸びたかなぁとか、小さな変化を感じることが多い。

97年生まれの芸能人の記事を読んでいると、スマホが鳴った。

ジョングクだった。

『今から番組の録画！ヌナはなにしてる？』

という文と、裏ピースをしてキメたジョングクのセルカだった。

こういうところ、高校生っぽいな～なんて思いながら、

「グクの載った記事読んでるよ！撮影頑張ってね。」

とだけ返した。

それからしばらくして、夜に返事が来た。

『ヌナ、早く撮影終わったから、会いに行ってもいい？』

ジョングクがくる！私は嬉しくなって、「うん！」と返した。

その返事から1時間もしないうちに、ベルが鳴った。

『ヌナ！ただいま』

そういって私の頭をなでる彼。私より背の高い彼を見上げるとどこかあどけない笑顔を浮かべていた。そうだ、この表情は前のグクとなにも変わらなくて私を安心させる。

「おかえり。今日もお疲れ様。」

そういって私もグクの頭を撫でようと背伸びして腕を伸ばした。

するとその腕をすっとつかんで、

『ヌナ、俺が撫でるほうだから。』

つかまれた腕は優しくつかまれているものの、女の私よりもやっぱり逞しい腕で。カムバックに向けて筋トレをたくさんしたって言っていたから、前よりもさらに逞しくなっていた。

『俺、子供じゃないよ。男だから、さ。』

そういってふふっと笑う彼。

「グク」

「あんまり急いで大人にならないでね」

「置いていかないでね。」

私は寂しさを紛らわせるようにグクに抱きついた。

『なーにー(笑)』

『俺は早く大人になりたい。』

『ヌナのこと、ちゃんと守れるように』

『お腹すいた、ご飯食べよっか』

そういって優しく笑う彼の笑顔はやっぱり子供っぽくて。

私の大好きな彼はもう、子供大人じゃなくて大人子供だった。