防弾少年団は私の彼？ (ページ15)

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誘惑される彼。TH ページ15

「たまには攻めないと、飽きられるかもな(笑)」

きっかけは会社の同僚のこの一言だった。

テヒョンがもうすぐくる。そして今私は鏡の前に立っている。本当にこれでいいのか…

いつもより少しタイトめで短くて胸元の少しあいたワンピースを来て、鏡の前で自分とにらめっこしている。

いいんだ、たまには私だってテヒョンを誘惑しないと。飽きられちゃうのは御免だ。

「よし！！」

気合を入れて少しだけ香水をふってリップを薄く塗る。

♪ピンポーン

ベルが鳴った。テヒョンだ。ついにきたのだ。

私はドアを開けた。

『ただいまー！』

テヒョンは入ってくるなり抱きついてきた。

「おかえり(笑)」

私はなんとかこけずにうけとめる。

『づかれだーーーー』

そういって私を抱きしめたままリビングにテヒョンはすすむ。

「手洗ってきて(笑)紅茶でいいよね？」

『うん！』

私はキッチンに行って紅茶を用意する。

その間にテヒョンは戻ってきてソファに座ってネクタイを緩めた。

ネクタイを緩める仕草一つとっても絵になるテヒョン。美人でもなければスタイルもいいわけでもない私の彼氏だなんて信じられないくらいだ。

…だめだめ、今日は。自信持たないと。

自らを奮い立たせて紅茶をテヒョンの方へ持っていく。

『今日はさー…』

仕事の話をいつもみたいにいっぱいしているテヒョンの横で私は相槌を打ちつつも心の中ではそれどころではなかった。

『でね…って、A聞いてる？』

そういって顔を覗き込んでくるテヒョン。

「お、お風呂はいってくる！」

なんだ。なんなんだ私は。チキンなのか。

今の長れでぐっとキスでもすればよかったのに。恥ずかしさが勝ってまさかのお風呂に逃げてしまった。

…いや、でもまだ作戦は用意してある！

私はいつもより丁寧にお風呂を済まして、準備していたものを下着入れから取り出した。

…こんなの着れるのかな…