防弾少年団は私の彼？ (ページ14)

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ホラー映画と彼。JK ページ14

『ヌナ、これみようよ』

年下の彼ジョングクが家に来てそう言いながら差し出してきたのはホラー映画だった。

ホラーが大の苦手な私。

「やだ！絶対やだ！」

即答するも、ジョングクはDVDデッキにセットし始める。

「グク！やだってば！やめようよ！」

必死で止める私をよそにグクはご丁寧に部屋のカーテンまでしめて電気も消した。

それと同時に心臓の弱い方は見ないようにというような内容の文が映し出される。

私が慌てて他の部屋に行こうとすると、

『一人でいる方が怖くない？ヌナ(笑)』

余裕そうに笑いながらソファに座るグク。

それもそうだ、今他の部屋にいったところでこわいのだ。

そう思い私は慌ててグクの隣に座り三角座りをして膝に顔を埋めた。

『こわくないよ、ヌナ(笑)』

そういって始まった映画は本当にこわくなくて…

と思った矢先だった、急に現れる幽霊。

私は驚いていやぁぁ！と奇声を発しながらジョングクに抱きつく。普段ならできないこんなこと、だけど今はそれどころじゃないい。

「ねぇグクやめようよ、ほんとに」

私は半ば半泣きでグクにしがみついた。

グクはといえば、『もうちょっともうちょっと』といって笑っている。

結局私はずっとグクに抱きついて目をぎゅっと閉じていた。

『ヌナ』

そういってテレビの電源を急に切るグク。

私は恐る恐る涙目で目を開けてグクを見た。

部屋は暗くてカーテンも閉まっていて、だけど少し見えたグクの顔はオスの顔だった。

『涙目で怖がって抱きついてくるヌナがかわいいから悪いんだよ』

『しよ、えっち』

そういってソファに押し倒すグクに私はさっきよりも心拍数が上がった。

ゆっくりと絡めとられる舌に意識は朦朧としてきて自然と自分でグクの首に腕を回してしまう。

『あんまり煽んないで』

たくさん愛されたあとのその晩はやっぱり少し映画のせいでこわくて、グクに抱きつきながら寝た。

『こんなにかわいいヌナが見れるなら毎日ホラーでもいいかも』