防弾少年団は私の彼？ (ページ7)

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不器用な彼。２ SG ページ7

同僚たちに会って、みんなで乾杯をして楽しく飲んで食べた。

調子に乗って飲みすぎた私は久しぶりにベロベロに酔ってしまった。

「A大丈夫ー？帰れるの？」

「だーいじょうぶ！」

我ながらなんてろれつの回らないだらしない喋り方なんだろう。

駅まで向かっている間にふらりとバランスを崩してこけそうになったところを男の同僚の一人が支えてくれた。

「お前一人で帰れないだろ、彼氏は？」

彼氏？ああ、ミンユンギか。そう思って携帯を確認すると、日付が変わっていて、ユンギからの連絡はーー

「ない。」

一人ボソッとつぶやくと目の前が滲んだ。だめだだめだ。

「何泣いてんだよ、お前早くタクシーで帰れ、一緒に乗ってやるから」

そういってタクシーを拾ってもらって一人じゃ危ないからと一緒に家まで乗ってくれる同僚。

ああ、どうしてただの同僚でも心配してくれるのに、私の彼は。ミンユンギは。

「ありがとね」

そういってひらひらと手を振って同僚の乗るタクシーを見送った。

「ただいまー…」

真っ暗な部屋。リビングから漏れるパソコンの光でユンギがそこにいることを知る。

静かにリビングのドアを開けると行く時と同じようにパソコンの前に座って画面を見つめるユンギ。

『おかえり』

こちらも見ずにぶっきらぼうに一言だけ言うユンギ。

日付が変わっても連絡がなくても、他の男の人もいるところへ飲みに行っても、彼は心配もしない。

私だけが好きなんだろうか。そんな思いさえ浮かんでくる。

しばらく黙って立ち尽くしていた私のほうを、初めて振り向くユンギ。

私をちらりと見た彼は少しだけ目を見開いた。