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４ー６ ページ35
『アシ(リ)パ！？』
若い女の声
驚いたように目を見開き少女を見ている
「A！」
アシ(リ)パは女の方へ歩き出す
この人が彼女の会いたがっていた人物だとわかった
「！」
髪の毛はかなり短くしており一瞬男に間違えたが物腰の柔らかい雰囲気はまさしく女性。しかもかなり若い
杉元は勝手に男だと思っていたので心底驚いた
『どうしたの〜！！久しぶり〜！！』
両手を広げアシ(リ)パに近づく女
そして２人はおもむろにしゃがみ込み抱きあう距離に
「？、？？」
髪や肩をさすり合う姿を凝視する杉元
「久しぶりに会った時にする女性同士の挨拶だ。ウルイルイ(エ)という」
「あ…それも…挨拶なのね…」
挨拶を終え立ち上がるアシ(リ)パに呆けたように口を開いた
『アシ(リ)パ髪伸びた！？相変わらず獣の匂いがする〜〜！！』
女は抱きしめ撫で少女もまんざらではない様子
『それにアシ(リ)パが人を連れてくるなんて珍しい〜〜！しかもシサ(ム)じゃん！』
その手を止め杉元を見た
好奇心の強い女性なのかはしゃいでいる
『初めましてニ(シ)パ。私AAって言います！』
ニ(シ)パとは旦那や男に使う名称
「杉元佐一です」
柔らかく感情豊かに笑う女とは対象的に帽子を触り深く被り直し軽い会釈
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