こんにちは、青春 -5- (ページ9)

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129.予言者ページ9

それから春ちゃんはノッてきて
私の恋愛話に興味を持った

春「彼氏いたことは？」

「そりゃ…一応あるけど」

春「今好きな人とかいるの? ていうか､向こうにいるとか？」

次々と質問を投げられる

今は答えづらいな…

「…」

春「なんであんたまで?!ここから男子禁制!」

佑「ずるい! 僕も聞きたい! 」

自分の椅子を移動させてまで
聞く体制に入る福田くん｡

最近こういうのが多い。

春「じゃあ､聞くけど佑亮好きな子いんの？」

佑「えっ」

ギョロっと目を開いてぱくぱく口まで開ける

春「というか､彼女は？」

佑「いないよ!」

みるみる顔を赤くする福田くんはクラス一乙女な気がするよ

.

佑「好きっていうか…気になる子はいるかなぁ…」

きゃーー、言わせないで～と自滅する

手で顔を隠すと福田くんを

横目で春ちゃんはけっと呟いた

佑「どうでもいいわ、みたいなの止めてよ！」

「でっ! その気になる子とは今どうなの？」

ノり気なの私だったのかもしれない

佑「…うーん普通かな｡仲いいよ! 勝手に僕がそう思ってるかもしれないけど!」

「その子と上手くいけるといいね! あ､その子にｽﾃｨｯｸﾊﾟﾝ渡してみたら? 」

冗談を交わしているうちに担任が入ってきて

生徒達は席に戻り、HRを始める

前から分かり易いため息をした春ちゃん

春「Aちゃん､今のとこ…」

指を折って何かを数えている

途中で私を見て、トドメに

春「はぁ…」

「はっ!?」

あまりの声のでかさに先生に注意されてしまった

春「私､未来とか見えないけど､7つの罪を犯すね」

「それじゃ、このまま私警察行きなの?」

春「私が言えるのはここまでだ」

意味深な予言に､胸がモヤモヤしたまま授業が始まった。

春「罪な鈍感女神なこと…」

.

*