こんにちは、青春 -5- (ページ8)

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128.思い返せば、ページ8

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大抵クラスの子たちは私に気づく

髪切ったんだねって声を掛けられると

少し恥ずかしくなる。

昨晩もお母さんに突然過ぎて心配された

母『成人式まで伸ばすって言ってたのにどうしたの!』

まだ3年も先の話なのに。

この微妙な長さは今日だけの辛抱だ。

さてと、教室着いたら美容室の予約でもしよう

階段を上がる途中に、上からある人と目が合った。

たまたま目が合った。

いや違う、

「拓弥先輩｡おはようございます」

見下ろされていた。

ペタペタと音を立てながら下りてきて

いつも表情が無なので

心境が海先輩以上に読み取れない。

拓「この前言いかけたことがあったんだけど」

そう言われると､そうだった

町会祭前日に拓弥先輩は何か言いかけたけど途切れてしまった

結局、聞き返しても話してこなくて

数時間モヤモヤしてたな

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拓「悪いけど､今日付き合って？」

普段はクールな拓弥先輩。
ちょっとだけ乱れた感じで
言うだけ言ってどっか行ってしまった｡

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教室に入るなり､
春ちゃんはニヤついた顔で私の方を見る

春「朝からお熱いですね」

なんのこと？っと首を傾げると

とぼけるな! と自分の席に座らせられる｡

「ﾃﾞｰﾄ? そんなんじゃないよ」

拓弥先輩との会話を聞いてしまったようで

春「ずっと思ってた､拓弥先輩は絶対Aちゃんのこと好きだよ」

「いや､待ってよ｡…ないないない」

春「特別扱いな気がするよ」

特別扱い？

春「だって、あの時も～あの時も！」

思い返せば、

トイレの花子さんとか

勝手に福田くんのこと好きとか

バカとかチビとか…その他もろもろ。

「違う…私嫌われてるよ…」

春「えっ、なんでそう思った!?」

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